千束稲荷の地口行灯2011 その1

毎年2月の二回目の午の日、二の午の前日に、台東区の千束稲荷神社の前を通れば…。

千束稲荷

どあーっ!

いつもは、ひっそりした感じのとこなんですが、初午祭に向けての「地口行灯」の飾りつけ。
話には聞いてましたが、見ると聞くとでは大違いです。

拝殿の両脇にもこんな感じの行灯が飾られ…。

千束稲荷2

これは、地口行灯ではないのですが、これはずいぶん華やかできれいです。

千束稲荷3

しかし、このごりっぱな方々はいったいどなたなんでしょうか?
お稲荷さんは「うかのみたまのみこと」(『古事記』バージョンは「宇迦之御魂神」と書き、『日本書紀』バージョンでは「倉稲魂命」と書きます)というカミサマですが、女のカミサマ。
とすれば、この方々は眷属…つまり神の使者。

なので立派そうに見えてキツネさん?
ええっ!

うーんちょっと勉強不足にてわかりませんが、とにかく地口行灯とともに毎年こちらも飾られるモノ。

それはさておき、境内に渦巻く「地口行灯」を、実はすべて写真に撮ってしまいました。

なもんで、せっかくですから、ここで少しずつ公開してゆこうかと思います。

ということで、第一弾!
ちなみにネタが高度すぎるものも多数なので、「地口」→元ネタだけでご勘弁ください。

1.「いかに此みが玉じゃというて」→いかにこの身が海女じゃと言うて

いかにゆがみが

2.「 いしゃとり王手」→飛車取り大手

いしゃとりおおて

3.「稲もかれればぼうにかける」→犬も歩けば棒に当たる

稲もかれればぼうにかける

4.「今坂食うも口なれど」→今さら言うのも愚痴なれど

今坂食うも口なれど

5.「糸のくりみて高うりなおせ」→人の振り見て我が振り直せ

糸のくりみれ言うりなおせ

6.「馬の五郎時政」→曽我五郎時政

馬の五郎時

7.「うりをおやより大切に」

うりを親より大切に

8.「おおやがげんかのまんなかで」→大阪天満の真ん中で

おこやがげんかの真ん中で

9.「おしどりでおさむしかろ」→お一人で淋しかろ

おしどりでおさむしかろう

10.「鬼に片棒」→鬼に金棒

鬼に片棒

11.「お狐八寸とび」→義経八艘跳び

御狸八寸とび

12.「鬼はことこと」→うーん、わかりません。元ねた不明

鬼はことこと

13.「 おのれひくいやつだ」→おのれ憎い奴だ

おのれひくいやつだ

14.「お七が雨にただひとり」→五七が雨に四つ日照り

お七が雨に

15.「おやおやうづばかり」→おやおや嘘ばかり

おやおやうずばっかり

16.「おはぎのはしは長けれど」→うーんこれもわかりません。わかった方いたら教えてください!

おはぎのはし

17. 「かくあればふあり」→楽あれば苦あり

かくあればふあり

18.「額は句のたね」→楽は苦の種

額は句のたね

19.「かったかぼちゃのおおきなの」→勝って兜の緒を締めよ

kaxtuta

20.「釜のかしわ本多平八」→さっぱりわかりません。

釜のかしわに本多平八

21.「 亀の片手はもの中じゃ」→金が敵の世の中じゃ

亀の片手は毛のなかじゃ

22.「寒じるよりふぐがやすい」→あんじるより産むが易い

寒じるよりふぐがやすい

23.「かがみきもちいざたちわりてにてくわん」→鏡山いざ立ち寄りて見に行かん

かがみもちいざたちわりてにてくわん

24.「釜から小ぞうがわいて出た」→山から小僧が泣いて出た

窯からこぞうがわいてでた

25.「かむろの月見」→鮪のすき身
かむろの月見

26.「杵をしょうたも今唐人」→昨日剃ったも今道心

きぬをしょったも今唐人

27.「きょうじのいなり」→王子の稲荷

ぎょうじのいなり

28.「清盛が出てきて浜の夕涼み」→蝙蝠が出てきた浜の夕涼み

清盛がでてきて浜の夕涼み

29.「きらいごん八こまる酒」→白井権八小紫

きらいごんぱち困る酒

30.「雷舟の音のよき哉」→波乗り舟の音のよきかな

雪舟の音のよきかな

うーん、まだ30かぁ…。
まだまだ倍以上あり、その2につづきます。

尚、もうあまりにも歯が立たなさすぎで、どうしようかと思っていたら、参考資料を見つけました!
長沢利明氏による『江戸東京歳時記をあるく』 の第17回「千束稲荷の地口行灯」

長沢氏は、民間信仰などを研究されている大学の先生です。

今回の地口ねたのほとんどはここを参考にさせていただきました。
他の記事も面白く。

ああ、こうゆう面白いことを研究されている方の講義を受けてみたいものです。

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