延暦寺の僧たちの佇まいが由来の「山法師」。上野でも、新緑に木に白布かけた?という風に咲いています。/5/18=旧4/1・甲午・新月!!

芭蕉記念館の山法師は、背高すぎて後姿しかみえなかったのがちょっと悔しかったですが、灯台下暗し。

ご近所の上野公園にも山法師の花が咲いていました。

しかも、こちらはまだ低木なので、花が全部見渡せますっ!
わーい!
山法師

いやいや違ったっ!

この花の場合、「山法師もやっと真っ白になってました」
…というのが正しい。

というのも、この「白い花びら」に見えるのは、つぼみを包んでいた「総包片」=つまり葉っぱ。
そして、山法師の花といったら、中央のごつごつした緑色の部分なんでした。

この写真で、よーくごらんください。

繰り返しますが、中央のごつごつした緑色の塊が、山法師の花です。

山法師

そして、それを囲む4枚の白い花びら…に見えるのは、葉っぱ。

この部分は、最初、周囲の葉っぱと同じく緑色なのが、日にちを追うごとに少しずつ白さを増してゆく。
…らしい。
というのも、まだその花部分の出始めというのを見たことがないもんで。

つまり、ああ~っ!今年も、白い部分が緑色の時に気が付かなかったなぁ…と。
残念っ!(←実は、毎年、見るのを逃した頃思い出しています。)

実は「山法師」の魅力は、この花周辺の変化につきるかもと思うほど面白いのです。

◆変化の第二弾は盛夏のころ。
中央の花が熟して、似た形状の丸くゴツゴツした実をつけます。

◆第三弾が秋の入口。
それが、赤く色づき、木苺みたいな感じに変化。
毎年、それを見つけて「ああっ、火星がなっている!」と小さく心の中で驚くのです。
…ってぐらい火星イメージも強いんですね♪♪

◆そして、秋真っ盛りこそは見逃せずっ!
秋も深まってくると、その実が、長い茎をつけたままあたりに落ちて、今度は「火星型のキャンディ」が地面に散らばっているかのようになる。

ふーむ。
上野公園の場合、清掃が行き届いているもんで、ぼんやりしてるとここも見逃しちゃうんだなぁ…。

今年こそは、これら一連の山法師変化をこのブログにてお見せしなければ!
とにわかに決意しました。
…のでこうご期待!

ところで、花水木と間違ってないよね?

そうなんですよね。

「花水木」は、ワシントンD.C.へ染井吉野を贈ったお返しで、日本にやってきた樹木。
花が山法師に似てるってので「アメリカ山法師」という別名があるぐらいです。

しかも、花水木は、街路樹などに使われまくって、いまや優勢。
実は、もうどれが山法師か正直言って私もよくわかりません(笑)。

でも大丈夫。

上野の山法師には、ちゃんと名札が。

名札

というコトで、今年は淡々と山法師変化を観察してやろうと思います。

◆今日は、2015年5月18日/旧暦4月1日/卯月甲午の日/新月
◆日の出4時34分 日の入18時41分/月の出4時40分 月の入18時40分