2013年11月27日の本日は、三の酉。
先日の二の酉に続き、主要な酉の市行脚です。
といっても、今回は2ヶ所。
一度行ってみたかった、農具市として成った酉の市の発祥の地・花畑大鷲神社と、それを現代の艶やかな酉の市に昇華させたといわれる浅草・鷲神社。
本当は、三大酉の市のひとつと呼ばれる府中・大魂國神社にも足を運びたかったのですが、花畑大鷲神社ったら、最寄り駅からめっぽう遠く…。
府中の酉の市はあえなく断念、来年へ先送りとさせていただくことにした次第です。(って、やっぱいつかは行く気なわけね。私ってば…)
さて、我が家の最寄り駅西日暮里から日暮里へ、そこで常磐線に乗り換え→東武東上線と、普段なじみのない路線を延々乗り継ぎまして…。
着いたところは、すでに埼玉県草加市…の端っこある「谷塚駅」。
一駅戻った竹ノ塚駅は、東京都の端っこというロケーション。
花畑大鷲神社も東京都の北端に位置するものの、最寄りの駅はこの「谷塚駅」なのであります。
って、東京都の地名って千住だけじゃん!
最寄りといってもそこからバス10分の行程、ああ、遠いですね。
が、土地勘のない私としては、バスに乗るのはかえって不都合。
なので地図を片手で徒歩で酉の市発祥の地の酉の市に向かうこととします。
…バスで10分というなら、経験上徒でも30分以内かと。
と…。
駅前交差点の先にさっそくお宝発見!
浅間神社の裏手に富士塚ですっ!わおっ!
富士塚は、江戸時代の庶民信仰、富士信仰の象徴。
富士山を模してミニチュア富士を作り、冨士講というコミュニティをつくって維持管理にあたり、ホンモノ富士山のお山開きに併せ開山式も執り行い。その日は、実際に登ってお参りをした。
この富士塚も開山式などの行事で祝われるのでしょうか?しかし、こんな江戸の中心から外れた場所でも富士信仰があったのですねぇ。
往時の富士人気がしのばれます。
施錠された柵からしばし眺め、とにかく、お参りさせていただきます。
さて先を急ぎましょうか。
この界隈は、梅畑が数多く。
民家の庭先からはみ出る柑橘の樹木。
こんな光景もずいぶんたくさん通り過ぎ、とにかくずんずん東方面を目指して進む。
ああ、やーっと出てきました目印の信号。
「記念体育館(西)」の信号を見つけたら、そこを起点に南方面に進路を変え→直進すると、小さな川。
といっても水位はずいぶん高いみたいですね。この11月の東京は雨知らず。とすれば、ココは海抜がかなり低い土地なのかもしれません。
かなり懐かしいお米のしるしも発見!
精米所のようです。
これがあるということは、かつてこの界隈は田んぼが広がっていたという証拠かもしれません。
川の名前は、毛長川、綾瀬川から別れて来た川のようです。
そして、やーっと着きました!花畑大鷲神社…の看板ですが、まだ。
しかしここにある地図…。
真に受けると、ぜったいここにつかないね。駅からの距離をはしょりすぎ。
といっても、駅近辺でこの看板は見かけなかったので、まあ実害はないでしょうが…。
少しゆけば、お酉さまの提灯がひとつ。
さらに進んで、ああ!ありましたっ!
酉の市ってのは、この提灯がどあーっと飾られるのも作法のひとつなんでしょうか?
どの神社でも見たおなじみの光景が参拝者を迎えてくれます。
ではでは、お参りさせていただきましょう!
この神社は、なんかいちいち雰囲気の良い場所でして、特に参道わきに作られた庭園が美しい。
露店もかなりたくさん。参拝帰りの方々は、この庭を眺め露店グルメをしばし楽しむ…というのどかな風景がくりひろがる。
…のを横目で眺め。飾り熊手のエリアも横目にて通り過ぎ。
小高い丘へと登る石段を登ると拝殿がお目見えです。
立派ですね。
そして、神社が高い丘の上というもの、やはり海抜の関係だと思う。
ここだけ人工的に高く土を盛ってつくられたのかもしれません。まあ想像ですが…。
お参りを済ませ、いつもの熊手守は、巣鴨の大鳥神社のものと瓜二つのため授与いただくのは遠慮。
露店では切山椒を探すも、存在せず。
それでも、はるばる来た甲斐はそこここにあふれる暢気な感じ。
都心近くの酉の市とはまた違ったゆっくりな時間の流れが境内を支配しておりました。
さて、次は、浅草へ。
同じ道を戻るのもつまらないので、このまま南下を続け、つくばエクスプレスの六町駅をめざします。
しかし、そこまで延々30分がずーっとこんな感じ
→時々一角が住宅地として造成中
→またおなじくこんな感じ。
飽きますね、ああ、いい加減飽きたなぁ…と言う頃にやっと六町駅に。
地下へ降りる階段入口にあった海抜看板。
1.5mですかぁ、やっぱりね。
この地は、海水面からたった1.5mしか陸地の高さがないってことです。
それって小柄な女性の身長ぐらい。
川の水位が高かったのもさもありなんです。
そんなところにけっこうたくさんの新築家屋が立ちつつあったのを見ましたが、大丈夫なんでしょうかね?
さて、つくばエクスプレスに運ばれ、浅草へ。
ちなみに、花畑大鷲神社の地図はこちら
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