2月25日は菅原道真公のご命日。
本来は旧暦ですから3月半ば過ぎにあたりますが、亀戸天神では、今日を命日として、「菜種御供」という神事が執り行われます。
そのいわれについては、”大宰府に左遷される途中、あたり一面に菜の花が咲いていた”とか、
”ちょうど命日のあたりが菜の花が盛りだったから”など様々。
ですが、亀戸天神では、「“なたね”が“なだめ”に通じることから、神前に菜の花をお供えし、御心をお慰めする」と説明しています。
ということで、拝殿前には菜の花がたくさん供えられています。
もちろんわたしも菜の花一厘。
お参りをして振り返り、境内を望むと、1月からぽつぽつ咲き始めた梅が、境内を、紅や白、桃色で彩り始めております。
もう一度拝殿を望めば、参詣したひとの名札が下げられたたくさんの菜の花。
可愛く一列に並んでおります。
ペパーミントグリーンの拝殿扉と花の黄色のコントラストも美しく、天神様は、なんと花の美しさに縁の深い神さまなんでしょうか。
言い伝えによれば、天神さまこと菅原道真公は、在りし日も、失意のうちに逝ってからも、何かときな臭いことに巻き込まれがちな方でした。
いまは、自らの命日を、早春を告げる菜の花で供養され続けていることに、さぞかしほっとされているのではないか。
ふと、そんな風に思える、ぽっかり暖かい亀戸天神の境内です。
そうそう、菜の花をもとめご供養させていただくと、帰りにこんなお土産をいただきました。
菜の花の塩漬け。
野沢菜に似た風味で美味です。
製造元は、亀戸にある漬物店のようです。
ネットで調べてみたら、「佐野みそ本店」という、亀戸駅前にあるなかなか風情のある老舗店みたいです。
神社や寺って、こうして地元の商いをPRしたり、活性化したりする役目ってのもあるんですよね。
すっかり、乗っかっているヤツがここに少なくとも1名。
次回、亀戸天神にうかがう際は、このお店も要チェックです。
◆今日は、2014年2月25日/旧暦1月26日/睦月丁卯の日
★亀戸天神⇒公式サイト