昨年2013年は、いきなり3月16日。
2012年は、エプリルフール、2011年は3月28日、2010年は3月23日。
…ってなんだかわかりますか?
ここ数年の東京のソメイヨシノの開花日です。
今年は、どうなのかなぁ~。もう、高知や九州のあたりは開花したようですが…。
気象庁による開花予想こそなくなりましたが、コチラのサイトは、開花予想どころか毎日更新での開花情報までやっていて、ああ、ネット社会ってなんて便利なんでしょう。
桜は、都道府県ごとに気象台や測候所の定めた「標本木」があって、その花が5~6輪開いた状態のときに開花宣言が行われます。
ちなみに、観測はヒトが桜の木のそばに行って目視。
「標本木」は、気象台から近いところで、周辺の環境が変わりにくい場所にある木が選ばれて、全国的には、気象台の構内に植えられた桜であることが多く、あとは公園や神社仏閣の境内が一般的。
東京の標本木が靖国神社の境内の桜の木であることはニュースなどでよく報道されるので有名ですが、お隣の神奈川県は横浜市元町公園に、埼玉県は熊谷市荒川桜堤に標本木があるのだそうです。
開花の判断を下すのは目視ってのが、アナログ手法で、なんだか非常に好感度が増しませんか?
つまり、この時期、誰かが標本木のあたりに日参して桜の木を見上げ、膨らんだつぼみにワクワクしたり、開花を予感して微笑んだりしているわけです。
…そう考えれみれば、春の「標本木」観測はとても素敵な仕事ですよね。
なんだか、とってもやってみたい!
ということで、私も勝手に自宅近くに自分の「標本木」を決めています。
で、コレが、我が街・谷中に決めた「私の標本木」。
決定基準ももちろんあって、
1.古くからの住人が植樹した一本木の桜も数多い場所だから、一本木で頑張る桜がふさわしかろう。
2.路地の街だから、桜の開花も路地のもので確認するのが筋。
…で、入り組んだ路地裏でも毎年のびのびと花をつけるこの桜の木を選びました。
そして、ここ数年、開花が近づく頃には、日々せっせと観察にゆくのが、やや暢気な義務となります。
昨日の「標本木」の様子はこんな感じ。
うーん、この蕾のふくらみ具合だと、まだ開花には遠いかなぁ。
実は、これからお彼岸帰省なもんで、観察はしばし休みに突入。
となると、急に開花を急いだりするんだよねぇ…。
「帰ってくるまでどうぞ、咲かずに待っててねぇ」と、路地の桜に声かけしていた変なヒトは、何を隠そうわたくしです。
ちなみに、谷中のあたり。
不忍通りとへび道の間の路地を、しばしウロウロ。
路地を抜けて、ぽっかり空き地に出たら、正面にこの桜がすっくと立っています。
◆今日は、2014年3月20日/旧暦2月20日/如月庚寅の日