寒さが薄れ、やっと良い季節到来となると、なんだか季節の流れは、加速しているかのようです。
たしか、二十四節気で「春分」に入ったなぁと思ったばかりだったはず。
なのに、ハッと気づけば、あと数日で暦は次の季節へ!!
えーっ、早すぎない?
とかいっているうちに、七十二候も、今日から末候「雷乃発声」の時期に突入です。
読みは「かみなりすなわちこえをはっす」
春のカミナリは、ゴロっと一瞬。
ときどき、ふたつ、みっつほど。
昨夜の東京地方でも、美しいイナビカリとともにさっそく一発二発かまし、あっという間に去って行ったみたいです。
春を告げる祝砲のごとく、ドン!と来て、あとは何事もなかったような潔さぶりです。
同じカミナリなのに、夏のそれとは大違いなところが興味深い。
おやっ?
と思って外を眺めてみると、うっすらぼんやり曇った空から雨が。
どこかで、雹が降ったとか、ニュースになる時期でもありますね。
雲の上には、その祝砲鳴らす雷神様。
カミサマだけど姿は鬼で、太鼓を背負って、雲の上におわすらしい。
カミナリは、その太鼓を一発打って…って、誰がこんなユニークな姿を考え付いたんでしょうね。
しかもこの方、夏の日々なら、稲妻、豪雨、落雷までもたらして、ついでにヒトのへそだってとってゆく…らしい?
ちなみに、ただいま東京には、風神様もいらっしゃり。
このカミサマも、こんな布で風をつくるって発想がもうイカしております。
って、いらしているのは、トーハクこと、上野・国立博物館へ。
国宝、俵屋宗達「風神雷神」なのですが。
雷乃発声の時期に併せたのかしら?
しかし、ホントにこんな方々が空の上にいらしてほしいと思わせる、躍動感というか、美しさというか。
そういえば、昨日は、終日大風も吹いていました。
◆今日は、2014年3月31日/旧暦3月1日/弥生辛丑の日/新月