平成の世は、華やかなクリスマスの頃。
季節の暦・七十二候は「乃東生(なつかれくさしょうず)」だそうで、うーむ。
「乃東草」は「夏枯草」とも書いて、図鑑に載ってる名前は「靫草(うつぼぐさ)」。
冬至の頃に芽を出して、夏至の頃に黒ずんだような紫の花を咲かせ、それが枯れて見えることからこの名前が付いたらしい。
といっても、東京地方では夏至の頃に花咲かなかったし、この時期に芽ぶいたりするのかなぁ…。
とにかく華やかには程遠い。
そんな地味なアイテムでクリスマスシーズンたる今ごろを語るんですなぁ…。
といっても、昨夜のイブのはなやぎをへて、街は少し落ち着いたかのようですが…。
われわれニッポン人は、これからが今年最後の正念場。
お正月の用意にそろそろエンジンをかけてゆかねばなりませんっ!
ってコトで、今日は、とりあえずポチ袋などを見つくろいに谷中はいせ辰へと向かう。
おおっ、もう正月仕様のお箸など飾られています。
(いせ辰さんは基本写真撮影禁止なんで、外からです。)
ポチ袋は本来の用途以外に、室礼に果然効果を発揮しますっ!
今年購入したのは、この6種類。
いせ辰の柄には、ちゃんと名前が付いていて、スタッフの方に聞けば、難なく教えてくれる頼もしさ。
今回も全部教えていただいちゃいました。
左上から時計回りに、「江戸桜」「百寿」「毛丸」「お糸縞」「上羽蝶」「小桜」
模様もさるころながら、名前を知ると、正月を寿ぐにふさわしい気分が倍増します。
さあて、正月飾りの構想を練りましょう!
今年買ったモノに昨年までの我がコレクションを交え、+郷土玩具。
そして、花や水引などを少量求め、実際に飾ってみたりする。
あらっ!
いいじゃん!!
せっかくなので、こちらもポチ袋の名前をきちんと書いとこう!
左上から時計回りに「梅枝丸」「上羽蝶」「松竹梅」「亀甲扇」「鳥形光琳鶴」「雪輪覗陰白梅」
この正方形のぽち袋は、すべて家紋なんだそうですよ。
ステキですねぇ。
豆皿にポチ袋というのもちょっと飾りにちょうどいい
こんな風な小さな飾りは、あちらの窓辺、こっちの空間などなどに置いて、ちょっと華やかなハレの日を演出する。
うーん。
もう少しなにか買い足したいなぁ。
で、再度外出(笑)。
花屋さんとか、100円ショップ、雑貨屋さん…にダメもとで再度いせ辰も廻ってみる?
もうクリスマスの飾りつけより真剣です。
(っていうか、クリスマスは、サンタのおじいさんを飾るのみ)
路地裏にお金のなる木が咲いていましたっ!!
歳の瀬の縁日の一角で開かれる植木市では、千両、万両などと並んで、定番の鉢。
しかし、花が咲いたものが売られているわけではありませんので、下町の路地に植えられたそれが華やかすぎて、ややびっくり!
多肉植物系だというのに、花が咲くのは今ごろなんだぁ!
ああ、できれば一枝いただいて、ポチ袋とともに飾りたい。
そうなんですよねぇ。
「南天」とか、「枝つきの柚子」、「松葉」とか、「柊」とか。
いいなぁ、飾ってみたいなぁ…というモノは、みんなよそ様の庭にある。
枝ぶりのいい「南天」を眺め、
隣の一輪だけ咲いた椿も眺め
「すみません。一枝いくらかで譲っていただけませんか?」
と、訪ねてみようか?
...などと、毎冬いまごろ妄想しているわたくしです。
そしたら、我が家の正月飾りもなかなかにステキになるのになぁ。
◆今日は、2014年12月25日/旧暦11月4日/霜月庚午の日
◆日の出 6時48分 日の入16時33分/月の出 9時03分 月の入20時15分