季節の暦・七十二候は「虹蔵不見」に入っております(11月23日~26日)。
「にじかくれてみえず」と読んで、意味は、そのままですね。
「虹蔵不見」は、二十四節気「小雪」につらなる季節ですので、空から降ってくるのは、雨でなく雪の前提。
外出すると、肌がかさつくぐらいに空気も乾燥してきたし、太陽のヒカリも弱まってしまうし…。
ってコトで、虹が登場する条件である、「大粒の雨」とか、「強い太陽のヒカリ」がなくなっちゃう。
⇒虹も発生しずらいわけです。
2015年は虹を観ない年でした。
最初で最後の虹の発見は、7月18日。
夏の遅い夕暮れ時に、強い雨が突然降って、本屋で立ち読みしつつ雨宿り。
やれやれ止んだかと、帰路について、路地を曲がった上空に登場しておりました。
とりあえず急いで撮った1枚がコレ。
その後、もっとコンディションの良い場所へ!とダッシュして移動するも、空が広く開けた場所にでた頃は、虹はすっかり消えていた。
ああ、はかない虹との逢瀬でございました。
2014年以前は、帰省中の11月上旬の虹が「初虹」の定番?
定番って?
いや、そう呼びたくなるほど必ず、そのころの福島で虹に遭遇したんですよね。
「初虹」というコトバは、晩春の季語ですが、私の場合の「初虹」っていつも晩秋。
ちなみに、2014年「初虹」は、11月3日。
そういや、昨年もこれが最初で最後だったかも?
その前の年も、11月2日に初虹を見て、それが見納めになってたみたい。
これは何年前か不明ですが、やはり11月上旬に福島の空にでた虹。
空が広いと、虹も大きく見えて楽しいですね。
といっても 暦の上では虹が見え始めるはずの、春の清明の末侯「虹始見(にじはじめてあらわる)」の頃に虹をみるなんて難しく。
かえって、「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」に近づいたころ、その年の「初虹」を拝みがちなところが歯がゆいって感じ。
晩秋⇒初冬は、虹を見つけやすい季節なのかも?
というのも、この虹が見えた11月上旬は、七十二候「霎時施(こさめときどきふる)」(10月28日~11月 1日)頃。
「霎時施(こさめときどきふる)」とは、パッと降って止む通り雨=時雨のことで、さらには、10月下旬あたりは、まだ夏の余韻すら残るあたたかな日々。
日差しもほどほどにあったりもして、虹が登場する条件が案外揃っちゃってるわけですね。
といっても、今年は、そんな時期に虹を見ることはなかったんですけどねぇ。
さあ、「虹蔵不見」とくれば、あと数日で12月。
いよいよ、本格的な冬到来。
せめて、今日は、ココのブログで今年の虹をじっくりと見て、去りゆく季節を惜しんでみようと思います。
…ってには、ちょっと写真がチープだけどね。
すみませ~んっ!
◆今日は、2015年11月24日/旧暦10月13日/神無月甲辰の日
◆日の出6時25分 日の入16時30分/月の出15時28分 月の入3時58分