お勤めの方なら、今日は「仕事始」ですね。
中には、気合を入れる方も居るのでしょうが、のんびりとお正月を過ごしてくれば、実は、ややがっかりな響きを持つ言葉です。
しかも、今年のカレンダーの休日の並びはちょっと無常。
12月28日が御用納めとして、休みは12月29・30・31日とまあ、土日からめて早めに休日になることもなく普通。
明けて、三が日が金土日だったんで、マジで今日から仕事です。
正確なところでは、今日は官公庁の仕事始め、「御用始」なのですが、会社勤めの人なら多くの場合この日が1年の仕事のスタート。
まだまだ正月気分で浮かれていたいところですが、そうも行かないのが残念なところです(笑)。
私はといえば、今日を「手帳はじめ」として仕事始めに代えております。
実は、家でシゴトをしておりますので、「仕事始め」的なモノがないとややだらだらぁ~とした年の初めになってしまう。
これはこれで、かなり厄介なもので、毎年なにかけじめになるものはないかなぁと考えて、「手帳はじめはどうだ!」と思っただけのことなんですが…。
一応、今年で5年目のほぼ日手帳を取り出して…。
…眺める。
じゃあなくて、カバーをかけて、1月1~3日の記録を書き写し新しい年のスタンバイをする。
というのも、年末年始は実家帰省なもので、その際は昨年の手帳を持参し、日々の記録(日記的なモノ、着た服、食べたもの、体重など…)はそちらに仮記録。帰京して改めて書き写すってコトにしてます。
まあ、これが、今年の手帳さんよろしくねってあいさつ代わり(笑)。
しかし、かつては自分にぴったりくる手帳がなくて、ずいぶん手帳難民したものですが、もう5年の付き合いかぁ…。
私としては長いです。
ほぼ日手帳は、これからのスケジュール管理と今日の記録が一冊でできるので、私にとっては使い勝手が非常に良い。
スケジュールは、月間のページに。
そして1日1ページのほうに、日々の記録を記入。
巻末のフリースペースには、買った本や服、雑貨の記録。
そして同じく処分したものも記録しておく。
この仕事始めも昔はもっともっと早かったらしい。
『日本年中行事辞典 (角川小辞典 16)』(鈴木 棠三著 角川書店)にその詳しい記載がありました。
当時の仕事始めはざっと以下のような感じです。
◎まずは、江戸城。
これは仕事始めといえるかどうか微妙なところですが、ともかく、正月元旦、午前7時ごろから裃つけた上級武士が将軍への参賀のため初登城。元旦は御三家と譜代大名、2日目は外様大名と、そのヒエラルキーによって登城日は、きっちり決められいたそうです。ともかく、日の出の遅い冬、おのおの武家屋敷を出立するころは薄暗く寒い中…だったはずです。
◎ならば、宮中はどうか。
儀式重視の世界ですから、仕事始めがどうのこうの言う前に、やらねばならないことは年が明けたその瞬間から次々と押し寄せるといった感じが近い。天皇などは、朝4時起床。身を清めて正装に着替え、まずは、伊勢の神様と八百万の神様に拝礼する「四方拝」。そこに始まり、様々な儀式が延々続きます。しかも、この行事のほとんどは、たぶん今も天皇家を中心にずっと守り続けられている現役行事です。
◎一方の庶民だって、なかなか寝正月とはいかなかった。
初荷、買初めが、1月2日からなので、商人たちは、もうその日から忙しい。
江戸時代には、日本橋にあった魚河岸の初売りもこの日。魚問屋の主人たちは、晴れ着を身につけながらも、わざと泥水にまみれ働いてそれを汚す。そうして新年の魚を扱うことが今年の商売繁盛につながると縁起を担いだのだそうです。
◎職人たちの仕事始めもやはり2日。
この日、職人たちは、半纏、股引き、腹掛けに草履と日常の仕事着を新調し、棟梁・親方の家に集まって、彼らの職にあわせてたモノ作りにいそしむ。「作り始め」という行事を行ったのだとか。
ということで、いづこを見ても、昔の人々は、なんだかずいぶん働き者だったようです。
4日に仕事始(私は手帳はじめ)って、やや出遅れなんですねぇ。
となれば、やっぱ、仕事にまつわる消耗品を新調、キリッと新しい1年を迎える…ぐらいして先人に敬意を表さないと(←ってコトになるのか?)
というコトで、ペンと手帳のカバーを新調してみました。
自分の気に入りの1冊の手帳と使いやすそうなペン。
それは、日々の羅針盤でもあって、毎日を律し、導いてくれる、お守りのようなもの。
スマートフォンも持ってますが、まだまだ、私には、手で書いてページを繰るリアルさが重要だったりするんですよね。
◆今日は、2016年1月4日/旧暦11月25日/霜月乙酉の日
◆日の出6時51分 日の入16時40分/月の出1時05分 月の入12時29分