今年も、福島の「山眠る」と「山笑う」のあわいを…。まだ種まきウサギでないけど。/3/21=旧2/24・丁未

お彼岸帰省にて、わが身はまだ東北におります。

ということで、福島の母の家に帰省中。(←というか寄生中?)
この町は、周囲をぐるりと山に囲まれ、市街地からはずれれば高いビルもなく。

晴れた日は、清々しいほどの山並みの景観。

種まきうさぎみえず

が、楽しみにしている種まきウサギが…うーん、今年はまだ見えません。
向かって左側にそびえるのが、吾妻小富士ですが、毎年いまごろ、そこに積もった雪が溶けて、ウサギのカタチが浮いて出る。

だから、いつも、春彼岸には、ちゃんとこんな風。

雪うさぎ

うーん。今年も見たかったなぁ。

まあいいや、今年は、去年の写真を眺めて一句、「故郷や どちらを見ても 山笑ふ」(←って、正岡子規作ですが)。
「山眠る」から「山笑う」へ移ろうような光景ですが、もう目覚めが近く、ふふっと寝言で笑っていそうな光景…と思うゆえに、この句が浮かぶ。

…なんですが、うーん。

えっ!もう種撒きます?ウサギはまだ出てませんが…。

実は、吾妻小富士にウサギが登場すると、平地の苗代の種まきシーズン到来。
ってことで、福島の界隈では「種まきうさぎ」と読んでいます。

だから、今年の種まきは…まだ、なのに?

種

母は、もうこのお彼岸あたりの晴れの日に、種を撒く気満々みたい。

おっ!スナップエンドウの種って…。

スナップエンドウの種

宝石みたいに青いんだっ!?

ふふふっ、なんだか楽しそう。

「山笑う」と「眠る」のあわいを眺めつつ、彼岸と此岸のあわいも思い、私も、種を撒こうかなぁ。

◆今日は、2017年3月21日/旧暦2月24日/如月丁未の日/月齢22.5日/下弦の月
◆日の出5時44分 日の入17時53分/月の出0時46分 月の入11時10分