テレビドラマがあまりにも面白いので、もうすでに2~3回は読んでるハズの『とんび』 (角川文庫)を再再読。
以前購入した本は処分しているので手元になく、さすがに図書館から借りようと思う。
…思いましたが、世間には私と同じような方が大勢いらっしゃるみたいで、単行本のほうは20人待ち、新しく出た文庫は、ああ、40人待ちかぁ…。
スグ読みたいのよねぇ。
っていうことで、本屋で文庫を買ってしまった次第です。
本屋でも平台に『とんび』の文庫の山が2列になっていましたので、っーことはかなり売れているということですね。
たぶん、コレも私と同じ考えの方々のせいかしら?…と。
で、買った端から、店内のベンチで読み始め、隣のカフェのいすが空いたので、コーヒー買って読み続け、そのまま約2時間で読破してしまうというもったいないことをしてしまいました。
ああ、NHKのドラマ(こちらの父親ヤス役は、堤真一)のときも同じことやったっけなぁ…。
あの時は始まる前だったので、図書館で十分借りられました。
そして、ドラマも面白かったんですが、なんだか、子ども時代のことがメインに描かれていて、やや物足りなかったかも。
というより、前後半2回は短くて、もっと見たい欲求だったかな?
今回は、1月から3月までのドラマですから、より原作に忠実に、長々と楽しめそうです。
この物語は、父と子の成長の物語なんですが、父のキャラクターがなんとも言えず、戦後から高度経済成長期あたりの“日本人の父”の一典型。
愛情過多でうっとうしく、そして、その愛情過多に自らも振り回されつつ…みたいな人。
それを、愛嬌たっぷり、愛情たっぷりに演じる役者って難しそうと思っていたものですが、先のドラマの堤真一氏も今回の内野聖陽氏も、「なかなかやるのぉ、おぬし」(広島弁のマネ、舞台が広島なもんで…すみません)って感じです。
ちなみに、この本、一読目のときは、新刊のころに買って読み、しばし逡巡したあとに、2回は読まないだろうと古本屋さんに売ったのでしたが、なんともこんな具合です。
コレも、近頃にしてはかーなりそーとー珍しいことにTVドラマが面白かったという理由が大きい。
TVのチカラを近頃はあまり信用できない私ですが、それでも「がんばれTV!」とか、小さくエールを送ってみたいと思います。