ただひたすらにワクワクした料理本

フードコーディネーターの長尾智子さんの著作は、料理本にしてはなんとなく硬派。

…と個人的な感想ですが、いつもそんな風に思っている。

著作は、いつも洒落た作りだけれど浮ついた感じはなくて、日常食をテーマにしたものが多いというのに所帯くさくもない不思議。
それは、そこに紹介されている料理に、長尾さんの生き方の背骨みたいなものがいつもピッと1本貫かれているからなんだろう。

そうゆう料理家は、仮に写真のない料理本を作っても、読者に料理のモチベーションをいざなうものだ。
長尾さんの新刊は、そんな風に思わせてくれる本。

だって、中も外見もカラフルな料理本が並ぶ書店の棚で、この本のカラー写真は、表紙のコレと。

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裏表紙のコレ…のみ。
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なのに、ちょっと紐解いただけで、キッチンに立ち、野菜スープとかを作っている自分がいます(笑)。

いつももように、家にある食材や調味料&香辛料の新境地とかが満載。
モノクロ写真とテキストだけで、そもそも料理ってなんなのかを雄弁に語りつつ、読者にワクワクまでさせてくれる。

すごい本です。

…ということで、もうひとつレビューを書いてみました。
よろしかったら。