ドラマが始まる前に『ルーズヴェルトゲーム』を読了!

昨年の半沢直樹大ブームを受けて、春のTV番組も池井戸潤原作が2作もあるみたいです。

一作は、水曜夜22時からの「花咲舞が黙っちゃいない」で、原作はコレ
予想通り、杏ははまり役でドラマのほうも面白いです。

で、今ごろ気が付いたのですが、もう一作。

ルーズヴェルト・ゲーム 」が、原作のままのタイトルで日曜21時から。
うっ、コレはまだ読んでなかったしっ!
と、慌てて買ってきました。

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というのも、池井戸作品がドラマになっているのは、ハズレがなさそうなのでほぼ観ているんですが、本のほうの登場人物のイメージを、ドラマを演じた俳優たちにかき回されたくない。
ドラマと本を比べたら、読書の楽しみの方が大事なので、必ず、まっさらな状態で読書のほうを楽しみたい。
という理由から。

今回は、唐沢寿明主演というコトを知ってしまったものの、読み始めは、だれがこの物語の主人公なのかちょっとわからない感じなので良しとします。

ということで、ほぼ一気読み。

銀行が舞台ではありませんが、企業小説テイストは健在。

小説タイトルは、アメリカ大統領であったルーズヴェルトが「野球で一番面白いのは、8:7の試合だ」といったことからそのスコアの試合をルーズヴェルト・ゲームというらしく、そこからとった。
つまり、追い込まれたところからの逆転の可能性…みたいなことを示唆してもいる。

リーマンショックの影響を受け、業績低下。倒産寸前の会社を守り抜こうと、奇跡の大逆転を目指すという物語。
そこに、企業の広告塔的役割を期待されつつも、弱小ぶりが続き存続が危ぶまれる野球部の再生が交差して、そうゆう物語の作りが新しくもあり面白くもあり。

あとは、いつものように勧善懲悪風味をきかせ、最後はハッピーエンドに持ってくあたりは、TVドラマ向きの物語です。

で、読了してから、やれやれと、ドラマの公式サイトをチェック。

唐沢寿明が演じる役は、物語中盤ぐらいからわかってしまったのですが、自分なりの人物像が出来上がっていたので、まあ実害はなし。
でも、私のイメージとはめっぽう違います。

あと、江川洋介の役にすこしびっくり。
…大河の織田信長よりはしっくりくるだろうか…。

そして、物語終盤に登場する魅力的な女社長のキャスティングについては触れられていませんが、いったい誰がやるのでしょうか?
ここは、設定をぜったい変えないでほしいなぁと思うコトしきりです。