七十二候は、11月17日から「金盞香(きんせんかさく)」なんだそうです(11月21日まで)。
で、なんで、タイトルにまで書くほど納得していないかというと、「金盞」は、この時期のニッポンのどこにも咲いてないからなんですねぇ~。
(売り物用の花を作っている温室とかは、もちろん除く)
最初、「金盞」を、キク科のキンセンカ=マリーゴールドだよね。
と思いこんでいた頃はあまり疑問に思わなかった。
この種は、通年花咲かせるけれど、冬の寒空の下、元気に花咲かせるのは「冬知らず」とも呼ばれるからね。
がっ!「金盞」=水仙だって!
確かに、「…香」ですものね。
キンセンカはやや青臭いにおいで、香る花ではなかったかも。
ふーん、冬に咲いて、香り花レースの先頭を走る「水仙」ならば、香はかなり似合いのコトバ。
ですが、この時期、日本の中のどこにも水仙は咲きません。
気象情報を公開しているサイトのすいせんの開花日だって、いちばん早いのが12月10日、しかも相当南の方です⇒Shnny Spot 生物平年値<すいせんの開花日>
ついでながら、水仙が群生して咲くころに併せて開催される「水仙まつり」も調べてみれば、
・千葉県南部にある鋸南(きょなん)町が、12月14日から→きょなん観光協会サイトへ
・静岡県下田市では、12月20日から→伊豆下田観光ガイドへ
東京とその近郊なら
・葛西臨海公園とか埼玉県幸手市とかは、例年1月中旬スタートみたいです。
うーん。
七十二候は、現代の自然現象とは、時々ずれたり、動物関連だと、もう出会う機会も稀だったりするものです。
しかし、東西に細長い日本列島ですから、どこかで必ずその事象が起こったりしているものかと。
ひとつ「水仙」のみ、ここまでずれっぱなしなのは、珍しいかも?
ここまでずれると温暖化の影響も考えにくい気がします。
ということで、勝手に命名「七十二候、金盞香のミステリー」
…なあんんて(笑)。
しかし、どうしてこうなのかってのは、ちょっと長い宿題にしたいなと。
本来ならば、二十四節気「大雪」の末候(12月17日~12月21日)あたりが、いちばんぴったりくるんですけどねぇ。
この時期あたりだと、そろそろこんな風に水仙が群生して咲きはじめるんですよねぇ。
◆今日は、2014年11月19日/旧暦 閏9月27日/長月甲午の日
◆日の出 6時20分 日の入16時32分/月の出 2時47分 月の入14時31分