初詣の第一弾は、東北の街で
まだ、東北の街にいます。
この街でも初詣は、元旦の早朝、除夜の鐘とともに家を出て夜道をぞろぞろ歩いて参るというスタイルの方が多いようですが、我が家は、お節にお雑煮を食べてからゆっくり。
でも、ちゃんと元旦にいってまいりました。
いつものように、初詣は、ご近所の鎮守サマ。
日枝(ひえい)神社です。
広い鎮守の森に囲まれた、なかなかいい感じの神社なのですが、ここ数年この神社には神主様がいらっしゃらない。
行事の際は、ほかの神社から神職の方がいらっしゃり、普段は氏子が大切に守ってはいますが、年末年始と祭り以外は、基本無人。
この神社。
この界隈では、皆親しみと尊敬を込めて「さんのさま」と呼ばれ、実際、よく人の口にこの呼び名が昇ってもおりました。
別の土地で育った私は、夏休みぐらいしか遊びに来ない。
その時、いちばん耳にする名が「あそこのさんのさまは…」であって、子どもの頃は、「そのさんのさまってのは、どこぞのお偉いおじい様なのかしら」ぐらいに思ってもいた。
日枝神社(ひえじんじゃ)は、山王信仰の社。
ここは、比叡山麓の日吉大社よりカミサマにいらしていただき(勧請していただいたという言い方が正式ですが…)できた神社です。
だから、「さんのさま」は、おそらく「山王さま」から来ている呼称でしょうね。
そうと知ったオトナになってからも、ご近所の方が「さんのさま」と呼ぶ中に、神社という「場所」というより、ご近所に一緒に住まう「頼もしいお方」なニュアンスがある。
…たぶん、みんな、そんな風に思う存在が鎮守さまなんじゃあないでしょうか。
正月を迎え、清められて雰囲気ある飾り付けがなされます。
カミサマがお引越しをされたわけではないので、当たり前ですが、神社は、氏子の方々に清められて空気まで清々しい。
拝殿は、質素な木の作りですが、こうして新年の装いを纏って、そこはかとない趣がかもし出されておりますね。
お賽銭箱に飾られた鏡餅に柚子。
…がちょっと素敵。
私の初詣は、カミサマに何か願い事をするでもなく..。
なじみのある「さんのうさま」には、昨年1年見守っていただいたお礼をまず。
そして、今年心がけてみようと思っていることを告げてみたりする。
そして、初詣第2弾は、もうひとつ、ご近所にある石ケ森稲荷神社という神社へ。
そこも同じように、お礼と我が決意表明。
そしてそして、さらに、東京に帰ってきたなら、ご近所の諏方神社や根津神社へと。
けっこう、神社のカミサマ方とも長いお付き合いなモノで、なんだかかえって罰当たりな忙しさです(笑)。
だから、お願い&おねだりよりも、決意表明をして廻っているのかもしれませんが…。
とにかく、なじみあるカミサマ方。
また1年、努力して過ごそうと思いますので、どうぞお見守りくださいね。
◆今日は、2014年1月3日/旧暦11月13日/霜月己卯の日
◆日の出 6時50分 日の入16時38分/月の出13時41分 月の入 2時43分