七十二候は「鴻雁北(こうがんかえる)」に。しかし、雁…チラッとも見ないよぉ。で、今回も勝手七十二候「散桜楽」とかどお?/4/10=旧2/22・丙辰

今日から、季節の暦七十二候は「鴻雁北(こうがんかえる)」(4月10日~14日)。

寒露の初候「鴻雁来」に、雁は北の国からやってきて、清明の次候のいまごろに北に帰る
…はずですが、東京に住んでいると、果たして雁って来た?
どころか、雁ってどんな鳥だったっけ?
という体たらく。

そもそも今年は、「玄鳥至(つばめきたる)」(4月5日~9日)はずの時期は過ぎたのに、肝心のツバメも来ていません。
このままだと、空の主役が空席になってしまうので、雁も北に帰れないとか?

ってコトで、こうゆう時期は、いつもの勝手七十二候

散りゆく桜を惜しんで「散桜惜」はどお?
いや、「散桜楽」にしよう!

散り桜

って言うのも、桜は、満開の時より、散りゆく日々のほうが楽しみが多い。
…と個人的には思っているから。

特に、大量に植樹されたソメイヨシノは、ほぼ一斉に咲き、揃って散るもんだから、その散り方もスケールが大きい。
加えて、さまざまな場所に樹木がある。

ってコトで、散った場所のシチュエーションによって楽しみ方もいろいろです。

まずは、散った花びらが、地面に描き出すモノ…を楽しむ。

土が剥きだすあたりは、桜の樹木も根っこをむき出し、そこに桜色の絵具?

散った桜1

と見まがうばかり。
茶色とピンクの組み合わせが、美しい!と気が付いたのも散り桜のおかげです。

石畳も美しく染めるし…。

散り桜2

普段は何の面白みもないアスファルトの地面さえ…。

散り桜3

ヒカリと影とピンクのドット…でニュアンス抜群になるんだなぁ。

桜が視線の下方面を染める頃、枝の桜も造形を変える。

ってコトで、これだってちゃんと見てあげたいよね。

散った桜

五分散りの桜(勝手造語で失礼っ!五分咲きがあるんだから、これもありかと思う)

そして、今年は、花のママ散る桜もけっこう多くて…カワイイことを発見もした!

散り桜

散った桜は持ち帰り…。

今年ももちろん飾ってみました。

散り桜飾る

桜って、水に放っても美しいのだなぁ…。

そうそう、昨年の散り桜は、水辺の桜の話をこのブログに書いたっけ⇒サクラ散るも、美しく/旧3/11・辛亥

こうして、ソメイヨシノを楽しみ倒したのちには、八重桜の季節が到来
桜との追いかけっこは、もう少し続きます。

◆今日は、2015年4月10日/旧暦2月22日/如月丙辰の日
◆日の出 5時16分 日の入18時10分/月の出23時27分 月の入 9時04分