今日から、季節の暦七十二候は「鴻雁北(こうがんかえる)」(4月10日~14日)。
寒露の初候「鴻雁来」に、雁は北の国からやってきて、清明の次候のいまごろに北に帰る
…はずですが、東京に住んでいると、果たして雁って来た?
どころか、雁ってどんな鳥だったっけ?
という体たらく。
そもそも今年は、「玄鳥至(つばめきたる)」(4月5日~9日)はずの時期は過ぎたのに、肝心のツバメも来ていません。
このままだと、空の主役が空席になってしまうので、雁も北に帰れないとか?
ってコトで、こうゆう時期は、いつもの勝手七十二候。
散りゆく桜を惜しんで「散桜惜」はどお?
いや、「散桜楽」にしよう!
って言うのも、桜は、満開の時より、散りゆく日々のほうが楽しみが多い。
…と個人的には思っているから。
特に、大量に植樹されたソメイヨシノは、ほぼ一斉に咲き、揃って散るもんだから、その散り方もスケールが大きい。
加えて、さまざまな場所に樹木がある。
ってコトで、散った場所のシチュエーションによって楽しみ方もいろいろです。
まずは、散った花びらが、地面に描き出すモノ…を楽しむ。
土が剥きだすあたりは、桜の樹木も根っこをむき出し、そこに桜色の絵具?
と見まがうばかり。
茶色とピンクの組み合わせが、美しい!と気が付いたのも散り桜のおかげです。
石畳も美しく染めるし…。
普段は何の面白みもないアスファルトの地面さえ…。
ヒカリと影とピンクのドット…でニュアンス抜群になるんだなぁ。
桜が視線の下方面を染める頃、枝の桜も造形を変える。
ってコトで、これだってちゃんと見てあげたいよね。
五分散りの桜(勝手造語で失礼っ!五分咲きがあるんだから、これもありかと思う)
そして、今年は、花のママ散る桜もけっこう多くて…カワイイことを発見もした!
散った桜は持ち帰り…。
今年ももちろん飾ってみました。
桜って、水に放っても美しいのだなぁ…。
そうそう、昨年の散り桜は、水辺の桜の話をこのブログに書いたっけ⇒サクラ散るも、美しく/旧3/11・辛亥
こうして、ソメイヨシノを楽しみ倒したのちには、八重桜の季節が到来。
桜との追いかけっこは、もう少し続きます。
◆今日は、2015年4月10日/旧暦2月22日/如月丙辰の日
◆日の出 5時16分 日の入18時10分/月の出23時27分 月の入 9時04分