秋の七草がもうひとつ。「朝顔」が咲いています。…といっても、秋の七草「朝顔」は「桔梗」のコトなんですけどね/7/5=旧5/20・壬午

<秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花>

と、山上憶良によって詠まれた七つが秋の七草

ですが、撫子はとっくに咲いて、さらに、もひとつ、朝顔の花も涼しげに咲はじめ。
まあ、明日は入谷鬼子母神の朝顔市も開かれるしねぇ…。

って、違いますよっ!

秋の七草の「朝顔の花」は、桔梗のことです

桔梗

しかし、じわじわと暑くなるのに戦々恐々としている日々に「秋の七草」?
…そぐわな過ぎ。

しかし、その朝顔=桔梗も、咲き始めてるんでしょうがありません。

撫子はあまり街中でみませんが、桔梗は、ご近所にふつうに咲く花で…。

桔梗やや群生

実は、撫子とおなじく、6月上旬にはポツポツ花が咲き始めてました。

いつもの路地の観察スポットなんかこのとおり。

街の桔梗

桔梗は、多年性草本植物なんで、花咲くポイントを記憶すれば、毎年ちゃんと咲いてくれるのがいい感じです。

もちろん、皇居の庭にも桔梗咲く。

昨日の撫子の隣で、青紫色の鐘形の花を咲かせておりました。

皇居の桔梗

花殻がつきっぱなしなのがやや残念ですが、皇居東外苑に通って気が付いたのは、草も樹木も、極力自然の植生に近い状態で育ててるみたい..というコト。
だから、ここの桔梗は、桔梗野原があったならこんな感じかなぁ…と思わせる光景でもあります。

…って、実は、残念ながら桔梗は、日本では絶滅危惧種のひとつで、こうして自生種然として咲いているのは、もう数少ないみたいです。

桔梗の個人的鑑賞法

まずは、つぼみのころからそれとなく注意して…

桔梗のつぼみ

膨らむのを虎視眈々と待つ。

ほらっ!膨らんだっ!

つぼみさらに

って、驚くほどに、唐突にこうゆう状態になるんだなぁ…。
個人的には、この紫風船みたいなのが好き。

そして咲く。

星

今度は星みたいです。

そして、桔梗の方は、こうして順次、つぼみ⇒風船⇒星を繰り返し、撫子と違って、ほかの「秋の七草」のころまで咲き続けるので安心です。

◆今日は、2015年7月5日/旧暦5月20日/皐月壬午の日
◆日の出4時30分 日の入19時00分/月の出21時16分 月の入7時43分