夏の東京下町の風物詩は、巨大規模の朝顔市。マジ恐れ入谷…の鬼子母神のお祭りです。/7/6=旧5/21・癸未

7月6・7・8日は、「恐れ入りやの鬼子母神」
…の門前で開かれる朝顔市。

正式には、「真源寺」の境内で「恐れ入りやの鬼子母神」は、狂歌師太田蜀山人が語った洒落。
それが、平成の世は、もうキャッチフレーズみたいになってますね。
まさか、蜀山人も平成の世まで活用しまくられるとは思ってもいなかったでしょうが、この朝顔市の様子を初めて見た日は、マジ恐れ入った!

最寄り駅のJR鶯谷駅は、年がら年中朝顔の絵が飾られているとか。

鶯谷駅の壁絵

とか、街のあちこちに貼られた朝顔市のポスターの凝り方とか。

朝顔まつりのポスター
(あら?正式名称は「朝顔まつり」なんだ?!)

…はかわいい方で。

驚くべきは、朝顔市の規模!

開催場所は「真源寺境内」とその門前の「言問い通り」
…とさらっと告知されるのですが、その大きなのワンブロック分をいっとき通行止めにする時間すらあって、まずはびっくり!

そこに、朝顔の露店が120軒
さらに縁日に定番の露店あれこれが100軒

朝顔市の露店

人出は、3日間で延べ40万人(朝顔市の公式サイトより

提灯の量も半端じゃあありません。

朝顔市提灯

ざっくりいってしまうと、朝顔を買うってだけなんですが、なんだってそんな人出が?
と思う規模です。

朝顔眺めて、掛け声聞いてってだけで、なんだかとっても楽しいもんで…。

だってね。
売り口上の掛け声をバックミュージックに、青いのとか。

ベージュと青の朝顔

左奥の微妙な茶色のは、もしや希少な団十郎朝顔かしら?

白いのとか。

夕顔

って、これは夕顔かな?

ああっ!これは珍しいかもツートン!

ツートーン朝顔

朝顔の名前を眺めて歩くのも面白い。

朝顔の種類

と楽しみがいろいろ。
一度、訪ねてみれば、この「朝顔市」が、大規模のまま延々続いているのがわかるぅ~!
って感じです。

(朝顔と入谷の朝顔市については、昨年延々書きましたのでよおしかったら⇒恐れ入谷の鬼子母神・朝顔市は今日までです!/旧6/12・庚辰

朝から混雑!にも度肝を抜かれる

朝顔は早朝の花。
だから、市も早朝6時ぐらいから始まって、つられて今日だけでも早起き…って方多いんでしょうね。

例年8時着ぐらいをめどに出かけていますが、その時間だと、すでに露店の前は、売り手の掛け声と朝顔を求める人の渦。
朝というより、そこだけもう昼日中の熱気を孕んでいます。

…という具合に、「おそれ入谷の鬼子母神」はダテじゃあない。
蜀山人さんて、先見の明あり過ぎだわぁ~!と、独り言ちつつ、朝顔を眺めて歩くのも、もう10年目になります。

買ってく朝顔は、毎年コレ。

つまみ朝顔

鬼子母神(=真源寺)境内の片隅に並ぶつまみ朝顔
「つるが伸びないように先をつまんでいるから」とか「種をまいて育つ途中でまびかれたのを育てた」とか諸説ありますが、正式な意味を実は知らずに、こちらも10年。
この500円というのが、高価な行燈仕立ての朝顔を眺めた目には、やたらと安く感じたりするというのと、やはり珍しさかな?

ちなみに、花もちゃんと咲きますが、これはマジに早起きしないと買えません。

◆今日は、2015年7月6日/旧暦5月21日/皐月癸未の日
◆日の出4時31分 日の入19時00分/月の出21時57分 月の入8時50分