七十二候は「雉始鳴(きじはじめてなく)」。東京には雉いないので…たぶん、寒さ対策強化の日々とします。ってコトで酒粕GET!/1/17=旧12/8・戊戌・上弦

季節の暦、七十二候は「雉始鳴」の季節に入っています(1月16日~20日)。

読みは「きじはじめてなく」なんですが、雄が雌を呼んで啼く季節が来たって…つまり、雉の恋の季節到来?
いやいや、こんな寒い時期に、うそでしょ?!

一応「寒の内」だし、明日からはその中でも寒さ厳しい冬の土用入りなんですが、鳥なんてまだ冬眠してんじゃないの?
と思わず突っ込みいれたくなる暦アイテムです。

実際、雉の繁殖期は、3月ぐらいというから、やっぱまだそうゆう時期ではない気配濃厚。
それではなんで、この時期の暦アイテムになったんでしょうね?
不思議です。

あっ!国鳥だから?
と思って調べたら、雉が国鳥に選定されたのは1947年のことでした(日本鳥学会による)。
七十二候を活用してた江戸時代ははるか昔、雉=国鳥と暦アイテムへの採用はまったく関係なかったみたいです、うーん、ならばなぜ?

まあいいか。

「雉始鳴」の時期は、更なる寒さ対策にかかる日々としておこう!

寒さ対策といえば、立冬の時に用意した葛ももう切れかかっているので補充して、生姜もこまめに買い足しておこう!
そして、この時期に入ったらはやり、酒粕も追加ですね。
というか、雉がどうこうよりも、酒粕の香りが急に恋しくなったりはするんだなぁ…。

ってコトで確保っ!

幻の酒粕

酒粕は1年ひとパックで十分なんですが、だからこそ、わざわざデパ地下の酒コーナーか、こだわりありそうな酒屋さんで物色。
やっぱり毎年違うものを用意する。
今年は、近所の立ち飲みもやってる酒屋さんにてGET!
「日本の名水百選」「黒部渓谷」「幻の瀧」などの文字に惹かれまくりまして、もうこれしかないというセレクトのつもりです。

私は、この毎年違うっての楽しいんですよねぇ。

さて、まずは味見を…。

ここから絞った酒はあまり好まないんですが、酒粕の味はかなり好み。
なので、買ってきたらまずはそのまま食べてみたい。

まずはパッケージから取り出しまして…。

酒粕板

おおっ!なんとも豊穣な香りが漂ってきました。
これは期待できるなぁ。

軽くフライパンで焼いて、はちみつかけてみる。(←酒屋さん推奨)
焼き酒粕

で、うまいんですよぉ、これが。
今年の酒粕は、当たり!ですね。

となれば、ここから絞られた酒もそうとうにうまいんじゃあないかな。(←私は下戸なんでいただきませんが)

今日は、王道、根菜の酒粕汁いってみます!

美味い酒粕だというコトがわかれば、もう即座に料理に使いたい。
さらにカラダを温めるなら酒粕の汁物が最適!ってコトで、さっそく酒粕汁を作ります。

出汁がでるので「ごぼう」は必須だけど、あとは、安く購入できる根菜ならなんでもオッケー。
+油揚げとか鶏肉とかたんぱく質一種類で、普通に根菜汁を作る要領で野菜を茹でる。
途中、ボウルに入れた酒粕をゆで汁で溶いて⇒味噌も入れ、野菜が柔らかくなったところに投入。

…簡単です。

酒粕汁

さあさ、食べましょ、温まりましょ。

うーん美味。やっぱ、寒い日々には、これだなっ!

明日からは冬の土用。

夏の土用に鰻を食べて精をつけ暑気対策をするならば、冬は、カラダを温めるものをいただいて寒気対策もより必要ですよね。
生姜に葛に、酒粕加え、寒さ対策、かなり万全!

この時期、とにかく冷やさなければ風邪もよりつかず。
そうして、残りの寒さを楽しむようにすごしてゆきます。

◆今日は、2016年1月17日/旧暦12月8日/師走戊戌の日/上弦の月
◆日の出6時50分 日の入16時52分/月の出11時24分 月の入–:–