今日は2月最初の午の日。ってコトで、お稲荷さんの初縁日、初午祭です!私はいそいそ凧を求めに。/2/6=旧12/28・戊午

2月まじかとなると気になるのは、午の日はいつ?ってコト。

観音様は18日で、お地蔵さまは24日、お不動様は28日。
おっと忘れちゃいけない25日は天神様。…と日付が縁日になっているのは覚えやすくていいのだけれど。

カミサマ方のご縁日が「干支」の日となると、新暦で過ごす平成の世では細心の注意が必要です。

特に2月最初の午の日を失念すると、このカワイイ凧に会えずじまいになってしまう。

王子稲荷 火防の凧

2月最初の午の日である今日は、お稲荷さんの今年最初のご縁日「初午祭」。
遠く京都の地にある、お稲荷さんの総本宮・伏見稲荷神社はもちろん、全国津々浦々のお稲荷さんでは初午祭が祝われるはずです。
ひっそりとあるいは賑々しく…と差はあるんですけどね。

東国三十三国稲荷総司とも言われる王子稲荷神社の初午祭はことのほかの賑わい。
そこで本日授与されるのが、この奴さんの凧「火防の凧」というわけなのです。

火災都市であった江戸。

木と紙でできた家々が密集した江戸の町は、火の手が上がれば、2月の大風がそれを煽り、燃え盛るのは早い早いっ!
風を切って空を泳ぐ凧には、火を煽る風を断ち切り、延焼を防ぐという、江戸人の願いがこめられています。
だから初午祭の縁起物は「火防の凧」。

加えて2月午の日に稲荷に参れば、「火事が隣で居なり(=いなり)」…といつもの洒落まで登場。
これも江戸人らしい仕方で、お稲荷さんに、火事から江戸の町や人々を守っていただけるよう信心したんだそうです。

装束稲荷の「火防の凧」の華麗さも見逃せません。

大晦日の夜、王子稲荷神社へ詣でるために関東中の狐さんがここに参集。
晴れ着に着替えた場所だからその名がついた王子装束稲荷神社。
ここの「火防の凧」もなかなかにステキです。

装束稲荷 火防の凧

王子稲荷神社とはJR王子駅を挟んで東(装束稲荷)西(王子稲荷)といった関係で、そう遠くもないので、私は、毎年この日は、狐さんたちの真似して、装束稲荷⇒王子稲荷が参拝順路。

ああ、だけど、昨年は、初午祭が休日と重なったせいもあってか、参道前が長い行列になってたっけなぁ…。
(たしか鳥居をくぐるまでに1時間待ちだった気が…。まったく近頃の神社&縁日人気は、尋常じゃあありません)
今年も土曜日と重なったので混雑する可能性大なので、早めに出て、王子稲荷⇒装束稲荷の順にするかも。

帰路は、街のお稲荷さんを見つけてはお参りしつつ…。

そしたら、昨年は、JR駒込駅を過ぎたあたりの「日吉稲荷神社」にて、こんな光景に出会いました。

日吉稲荷神社

氏子さんたちで執り行ったらしいです。
傍らの集会所風の建物からは、宴会を楽しむ声…や歌。

ここでも、ここらしい初午のお祝いです。
ああ、もっとたくさん出会いたいなぁ、こんな光景。

◆今日は、2016年2月6日/旧暦12月28日/師走戊午の日
◆日の出6時38分 日の入17時13分/月の出4時19分 月の入14時50分