今日は、梶井基次郎の誕生日です。
なので、いつもの超個人的こだわりにのっとり、外出時には、好きな著作を1冊持って出て、読む。
…って、活躍時期が短ったもので、著作は1冊におさまってしまう少なさです。
だけど切り口を変えて編まれた本が多数。
近頃は、文庫バージョンもカワイイ装丁とともに多く発行されてよりどりみどりだったりもして、購入欲を刺激します。
が、今年も何回も読んで手になじんだ一冊、『梶井基次郎』 (ちくま日本文学 28)を。
しかし、ボロボロですねぇ。レモンでカモフラージュしてもボロサ具合が…。
今年は新調しようかなぁ。
ちなみに、この本は、三条通麩屋町にあったころの「京都丸善」の片隅に、主人公が本を積み上げ檸檬を置いたそのシーンが表紙になっているってコトで気になった一冊。
この京都丸善は、昭和の初めに河原町通蛸薬師へ移転し、2005年に惜しまれつつ閉店。
その閉店までの日々に、小説『檸檬』が1000冊も売れたり、ひそかに店内にレモンを置いてゆくお客がいたりと多くの逸話が残されている。
で、その京都丸善が、なんと!2015年に大型店として再オープン(実際は再々オープンだけどね。『檸檬』の主人公がレモンを置いた店が、再オープンした店舗)。その記憶も、この表紙の一冊にこだわっちゃう理由かもね?
梶井基次郎の著作と併せてもう一冊。
そうなのですよね。
今日は、梶井基次郎のトリビュートたる珠玉の一篇が収録されているこの本も読みたいのです。
万城目学著『ホルモー六景 』(角川文庫)。
梶井基次郎をモデルに描かれたキャラクターが、第三景「もっちゃん」に登場します。
こちらも持って外出。
ってコトで、今年は、単行本を文庫に入れ替えました。
困るのは、この2冊を読むと、確実に京都に旅したくなること
梶井基次郎の命日は3月24日で「檸檬忌」と呼ばれて、もちろん誕生日より有名。
となれば、再々オープンの京都丸善あたりも、その日に併せてなにかイベントがあったりする?
気候もよさそうだしその頃にいきたいなぁ。いこうかなぁ…。
..っと、3月下旬はお彼岸で無理だわ。残念。
というコトで、今日は、『檸檬』の主人公が巡る街並みを想像しつつ、妄想京都旅行in大正時代を楽しみます。
そして、読了後は、この作家が長く生きたらいったいどんな物語を書いただろうなどといろいろ妄想してみたりします。
関連してこちらの過去記事もよろしかったら⇒梶井基次郎ともっちゃん…『檸檬』とレモン
◆今日は、2016年2月17日/旧暦1月10日/睦月己巳の日
◆日の出6時27分 日の入17時24分/月の出12時26分 月の入1時44分
↓筑摩書房のこの日本文学シリーズってどれもいいよね。
↓こっちは、kindleバージョンにしときたい。