月の満ち欠けを基準にすれば、
正月は「新月」、小正月は「新年初の満月の日」
月の満ち欠けをカウントして暮らしていた時代なら、一月一日=大正月、十五日=小正月。
そして、大正月の前夜が大晦日に対し、十四日は「十四日年越し」。
だから、本来ならば、小正月までが「松の内」でもあって、どちらにも、年越しの作法があったみたいです。
…って、旧暦で考えたなら、今日は12月18日で、まだ年が明けてない計算なんですけどねぇ。
私としては、小正月にも市民権を!
と叫びたい。
だってね。
松の緑に紙垂(しで)や餅の白の静謐な中で迎える(大)正月。
対して、ピンクだのオレンジだののパステルカラーの飾りでかわいく迎える小正月。
その可愛いほうが、すたれているってどおなのよ?
と思うんですよねぇ。
いや、すたれているのはもしや東京だけかも?
小正月の飾り「餅花」「繭玉」でググると、こんなに可愛いものワールドが日本全国津々浦々に。⇒繭玉画像、餅花画像
ああ、全国行脚してみて回りたいっ!
正月=お餅、小正月=小豆
いただく食べ物にも作法の違いがあって、ここも、面白い対比ですよね。
ってことで、今年も小豆をちゃんといただきます。
小正月の小豆は、邪気を祓う。
で、小豆粥を食べる地方が多いようなんですが、私は、近頃凝ってる塩味系の小豆煮を。
これは、小豆を軟らかく煮て、塩を振っただけのもの。
煮汁も残し、小豆スープみたいな感覚でいただきます。
ってか、実は、この食べ方を知ってから小正月に限らず、かなり頻繁に小豆をいただいてるんですけどねぇ(^^♪。
「小豆」は、かつては漢方薬の位置づけ。
煎じ汁や小豆粥は、解毒やむくみに効果ありとされているんだとか。
つまり、ハレの日=(大)正月のご馳走を食べ過ぎた分を、これで解毒するって寸法..かな?
さてさて、この小正月の小豆による邪気祓いが、かわぎりなのかどうなのか。
これから、春の苦味食材が順繰りに出て。
ひとは、それをいただき、カラダからどんどん悪しきものを出す時期到来。
正月明けたと思ったら、もうカラダは春待ちに備える季節ですね。
◆今日は、2016年1月15日/旧暦12月18日/師走壬寅の日/月齢16.8日
◆日の出6時50分 日の入16時51分/月の出19時57分 月の入8時33分