「寒の内」の丑の日は、江戸時代なら「寒中丑紅」というコスメ商戦の一日。/1/14=旧12/17・辛丑

今日は「寒の内」の丑の日。
かつてこの日は寒中丑紅という重要な日です。

…っていっても、化粧する方限定かな?

読みは「かんちゅううしべに」
江戸から明治時代あたりまでだと言われますが、この日、紅を扱う小間物屋の店頭には「今日丑紅」とか「寒中丑紅」とかの張り紙が。

女たちは、やや色めき立って、紅を求めに出かけた…らしいです。
さらには、街に「寒紅売り」という行商までやってきたとか。

かつて「寒の内」の丑の日は、かなりヒートアップしたコスメ商戦の一日だったみたい。

古人に倣って、平成の私も寒中丑の日に口紅を。

化粧は、口紅だけの私ですが、この時期2色買って、ちょうど1年で使い切る計算。
バーゲンもあるし、寒中丑紅のおかげでいいサイクルになっています。

早速新調しました。

今年のルージュ

流行りも気にせず、ナチュラル系と少し華やかなのと一つずつ。
今日は、いつもの無印良品のモノを新調し、もう一本は少し残っているので、次の寒中丑の日(2017年は1月26日)に。

今年の寒中丑の日は2回。

「寒の内」は、二十四節気「小寒」(今年は1/5)から始まって、節分(2/3)まで。
寒中丑の日は、この期間の丑の日をさしますが、2017年は、14日(辛丑)と、26日(癸丑)の2日のみ。昨年は、3回あったんですが、今年は口紅買うにも忙しいです。

「寒中丑の日」の紅には、景品として牛の置物がついた?

しかも、その牛の置物は、天神様の「撫で牛信仰」に関連させた縁起物として配ったらしい?

…なんて話も聞いたんで、お正月飾りも片付けた後に、私も牛を飾ってみます。

撫で牛と紅花

亀戸天神の縁起物「牛の文鎮」。
そして、紅の材料の紅花(ドライフラワーですが・笑)添えて、かつて、牛は赤い座布団を敷いておいたとされるので、紅い紙で代用。

寒の内の部屋を、しばし暖めていただく所存。

◆今日、2017年1月14日/旧暦12月17日/師走辛丑の日/月齢15.8日
◆日の出6時50分 日の入16時50分/月の出18時54分 月の入7時50分