七十二候は「温風至(あつかぜいたる)」の時期です(7月7日~11日)。
「温風」が「至る」で、「南からの温い風が吹く日々」と暦は言っています。
読みは、「あつかぜいたる」。
「あつかぜ」が、「暑風」とか「熱風」とかにならないのがミソですね。
「小暑」に連なる日々は、まだそこまで過酷ではない…ということですか。
しかし、ここ数年は、違った意味で過酷な風。
今年も早々に台風がやってきて、各地に被害の爪痕を残しました。
さらに加えて信じられない豪雨。
うーむ。
まだ梅雨も明けないうちに台風となると、水の被害が倍増するんですよねぇ。
あくまで暦は「温風」と言ってるのだから、「台風」などは、かつてのように夏の終わりに、やややる気のない態でやってきてほしいです。
「温風」ぐらいなら、笹、風鈴で涼風演出?
この「温風至」の時期は、七夕が入り、風鈴市も始まったりする日々でもあって…。
笹の葉のそよぐ音とともに、風鈴の音も、涼を呼ぶなぁ。
と想像すると、思い出すのは、池上本門寺の境内に配された大量の風鈴のコト。
今年もやってるのかなぁ?⇒池上本願寺公式サイト。
やってるみたいですね、2017年は、7月2日~22日。
そうそう、この行事は、案外長丁場なのが嬉しいところ。
緑深い森に、風が奏でる風鈴の音。
たたずまいのいい日本家屋の軒に風鈴ひとつ。
…というのも風情あるシーンですが…。
私は、森や林みたいな広大な場所に、無造作に大量の風鈴が揺れているというのが、好き。
この広さにこの数ぐらいが実は、いちばん涼を感じる音の具合だったりもするんだなぁ。
ってことで、せっかく思い出したことだし、「温風至」のうちに、ちょっと西・東京方面へ風鈴を堪能しにゆこうかなぁ…と。
◆今日は、2017年7月8日/旧暦・閏5月15日/皐月丙申の日/月齢14.0日
◆日の出4時32分 日の入19時00分/月の出18時08分 月の入3時40分