今日は、桃の節句の雛祭り。上野の博物館で伝統雛をじっくり鑑賞してきました。/旧暦1/16・甲午

トーハクこと東京国立博物館の雛人形で、雛祭り気分高揚!

毎年、常設展の並びでひっそり「おひなさまと日本の人形」特集。

いつもは、2月下旬あたりから張り切って街の雛飾り探しののち、トーハクで〆る。
という感じですが、今年は、トーハク展示が我が最初の「雛人形」鑑賞。

まあ、ずーっと寒かったからね。

この特集展示にはかならずならぶ「古今雛」、おひさしぶりっ!

これはいまや馴染みの雛飾り。
ああ、今年もあえてよかったぁとまずは思う。

トーハク雛人形

江戸時代の文政期に作られたもので、博物館の壁いっぱいに飾られるほどにとにかく巨大。
しかし、だからこそ、お内裏様の美しさがよくわかります。

…ってか、女雛が良く見えないので拡大!

女雛

お顔も美しいし、被り物もお召し物も凝ってます。素敵です。

とくかく毎年出会いたい方々。
解説プレートには、寄贈品とあったから、状態が良ければ、毎年雛祭りには飾られると勝手に期待しております。

お雛様とひとくちに言ってもいろいろで…。

毎年かかざず展示を観賞するにつけ、なんで、狭い日本の住居用に、あんな場所をとる雛壇飾りがスタンダードになったのか?と思うことしきり。

たとえば、こんなミニチュアの「牙首雛(げくびびな)」と呼ばれるお雛様。
こちらを踏襲したほうがよかったのでは?

トーハク雛人形

もちろん、これ自体は、富裕層の伝わってきたお雛様なので、意匠は繊細にして豪華。
ですが、この小さく平面に並ぶお雛様を庶民用にアレンジしたなら、もっと気軽に所持できたかも…とか思うんだよなぁ。
可愛いしね。

あるいは、もともと庶民のモノだった「越ヶ谷雛(こしがやびな)」とか。

越谷雛

内裏雛スタイルじゃないけど「鴻巣雛(こうのすびな)」も相当にカワイイ。

鴻巣雛

いまも、商品化されてたりするのかな?

あったら、「越ヶ谷雛(こしがやびな)」を一対希望!
いずれも埼玉県内で、いまも雛人形の産地だからあるかも。

ってことで、今年もトーハク雛人形鑑賞完了。(←ほかにもいろいろあるので、足を運んでみてくださいおススメです。3月18日まで。トーハクのサイト

このまま、南千住の素戔嗚神社のお雛様を見に行こう!

…と思ったけれど、博物館を出たらもう日暮れ。

まずは、我が弟が送ってくれた写真で素戔嗚神社の雛人形の予習。

いやあ、なんだかスポーツ観戦?
それとも花火鑑賞か?という感じでひしめき合って同じ方向を眺めるさまが壮観すぎる。

素戔嗚神社の雛人形

この時期の素戔嗚神社は、こんな感じで、夥しすぎる雛人形にジャックされる。
4月上旬まで飾られるので、気候のいい日を選んで、ゆっくり見に行くことにします。

そうだ、今年も付録

数年前Twitterのタイムラインに流れてきた徳川美術館のツイート。
ひな壇の飾り方がとても丁寧に解説されていて、一見の価値ありです。

自ら飾らなくとも、この作法を知っとくと、ひな壇を眺めるときに楽しい。

1はじめに2 男雛と女雛の左右3三人官女5五人囃子6五人囃子の能楽バージョン7随身

◆今日は、2018年3月3日/旧暦1月16日/睦月甲午の日/月齢15.2日
◆日の出6時09分 日の入17時38分/月の出18時59分 月の入6時55分