七十二候は「霜止出苗(しもやみてなえいづる)」の時期です。(4月25日~30日)
暦は、「霜が降らなくなって、苗が生長し始める」頃と言っています。
ここでいう苗は、「苗代」で育つ「稲の苗」ですね。
しかし、霜が今ごろまで?
と最初は不思議に思ってましたが、実は、現代でも、気象台発の霜注意報は、3月から5月の期間限定。
暖かいというより、時々暑さも感じる今頃が、いちばん油断ならない時期でもあるんですね。
ああ、しかしあと10日もすれば「立夏」かぁ…。
早いですねぇ。(←わが身は、まだ桜の咲く季節の気分ですよぉ)
暦が「霜止出苗」といったら、なじみの田んぼへ!
苗代ではなく「田んぼ」というのがポイントで…。
東京の真ん中にだって、小さいながらも田んぼあり。
…の我がなじみの田んぼ。
小石川後楽園の「田端」です。
ここは、水戸藩の第2代藩主徳川光圀が、農民の苦労を教えるため造ったとされる由緒ある田んぼでもあるのですが、私の目的はそれとは別。
さあて、今年も咲いているかなぁ。
ささやかにですが咲いてました、「蓮華(れんげ)草」。
かつて日本の田んぼでは、秋の稲刈り前、田の水を抜いた時に種を蒔き
⇒春に花咲かせ
⇒田植え前に土にすき込み肥料とした。
…ってことで、化学肥料が使われる以前、春先の各地田園地帯は、いちめん蓮華草のピンクで覆われたんだとか。
うーん、ホントはその一面の蓮華草を見たいんですけどねぇ。
それでもこの花じたい、街中で見るのは超まれなコト。
寄って見たり(カメラの望遠機能ですが)、遠目で見たり。
また寄って見たりして楽しみます。
そして、5月に入れば、地元の小学生による田植えが始まるんで、その前に水を引き、代掻きなど田植えの準備。
蓮華草は、土にすき込まれてしまうので、蓮華草との逢瀬は、今年これが最後かもしれないなぁ。
それにしてももう田植えの話題か。
夏近しですね。
◆今日は、2019年4月25日/旧暦3月21日/弥生壬辰の日/月齢19.8日
◆日の出4時57分 日の入18時22分/月の出–:– 月の入9時18分