2009年は、失業手当しか収入がないので、確定申告ではなくて都民税の申告に。
これで、無収入に追い討ちをかける多額の住民税も高額な保険料もやっとなくなるようでホッとする。会社員を辞めた翌年の支払いで、最たる苦労の元は、前年の収入を基準に算定される住民税と保険料…そして定額だが案外高い年金。
私の場合、医療費(しかたない)、家賃に次いで多かったのはこれらの支払いで、9割自炊なもんで食費なんて安いもの。たぶんエンゲル係数はそうとう低い。
さらに、服とか雑貨などのモノは、必要ないのでほぼ買わずにすまし、交通費は遠くない限りは徒歩か自転車…なんか貧乏だった学生時代みたいです。
でも、学生貧乏と一線を隔すのは、「収入が低くても、安物買いで代替しない」ということで、このライフスタイルを完璧に身につけた暁には、清々しい生き方が可能になるような気がそこはかとなく…しませんか?
安物買いはモノを消費するのみで、ひとと生活を疲弊させてゆきますからね。
必要ならストーリーを持つものを探してそれに見合った価格で買って長く使う。
部屋はモノで溢れることもありませんし、少しの良いものならば日々のメンテナンスに割く時間もわずか、ストレスも無いはずです。
日本人は、つい最近、昭和のはじめぐらいまではこんな生活だったはずが、なんだって遠くまできちゃったものです。
しかも、あの頃より、日本はずっと豊かで便利。
そこに、昭和のつつましくも潔い生活を参考にライフスタイルを再構築できれば、なんか、もの凄く落ち着いた充実の豊かさ…のような気もするのですがいかがでしょうか?
ともかく、私の場合、これらができれば、自分のココロには清々しく広い空間ができて日当たりも風通しもいい。そして、そこではじめて、やっと自分の生活に「稼がずとも、ほんとにやりたい仕事」を添わせることができるんだなぁ…と。
だからというわけではありませんが、そんなことを考えながら久々にコムデギャルソンへ。
見学のつもりだったのですが、ついついと1点御購入(笑)。
春仕様の巻物です。
素材、柄ともにひと目で気に入ったのですが、ブランドタグの「スコットランド製」の文字に、琴線が揺らされたみたい。しかも、この「LOCHCARRON」というブランドは、タータンチェックの老舗なんだそうです。
時々登場する、コムデギャルソンのタータンチェックは、斬新な色あわせが洒落ていてもちろん安易さとか安っぽさが微塵もなくて、私の場合、もう長々と修理しながら身につけているもの多数。その理由のいったんがこんな正真正銘の老舗とのコラボレーションだったりもするのかなぁ…と。
さてさて、これが「舌の根も乾かないうちに」なのか、「いやいやストーリーのあるお買い物だし」なのか。
若干、ジャッジが揺れるところではありますが、まあ、気分だけでも春に浮かれたい。
ということで、良し…といたすことにしましょうか(笑)。