実は行けなかった李祭り。いまごろ、やっぱりスモモを食べておこうと思う。/旧7/14・壬子

スモモごろごろ。

すもも祭りのすもも2

「李(すもも)祭」のスモモ
すもも祭りのすもも2

…のコトを思い出し、スモモを衝動買いしてしまいました(笑)。

実は、今年の李(すもも)祭
ゲリラ豪雨予想なんかがあって、悪天候懸念。
豪雨で電車ストップとかはやだなぁ~と、ギリギリまで悩んだモノの行くのを急きょ取りやめたのでした。

しかし、別に雨も嵐も来なかった。
ふんっ!

(ですので、写真は昨年のものです。あしからず)

「1日2日、常温で置いて、食べる30分前ぐらいから冷やして食べてねぇ~」

スーパーの棚のすももを眺め思い出したのは、昨年の李祭りで、スモモを買って屋台売りのおじさまたちに言われたコトバ。

そしたら、矢も楯もたまらなくなって、スモモ1パックお買い上げっ!(笑)。

で、買ったスモモも、その教えを守って中一日食卓テーブルの上に放置します。

すもも

なんだかあたりに桃と似た香りが漂って、アロマとしての効果も大。

そうか「すももも桃も桃のうち」と言うんだっけ?

と、調べてみたら、中国原産というのは共通ながら、桃はバラ科モモ属、すももはバラ科サクラ属。
なんだ、微妙に種類が違うようです。

それでも、すももは和名で「酢桃」と書くことがあって、つまりは桃に似ているけれども食べてみたら、酸っぱかったというのがその由来らしい。
そして、人工授粉は、桃の花粉を使っても可能なんだって!

けっきょく桃とすももは、非常に縁ある果物ってことです。

しかし、スモモは、丈夫な皮で覆われやや野趣溢れた果物。
大國魂神社の参道所狭しと並ぶ露店では、シートを敷いてすももをごろごろ転がしただけとか、網に入れてやはりごろごろ。

そんな売られ方は、傷つきやすい桃にはできぬ芸当。

今年も、強い陽射しの中を、たくさんの参拝客が、わいわいがやがやと見て周り、スモモのほうも、縁起物ながらも気取ることなくがさがさと売られていたはずです。

「大石早生」「ソルダム」「サンタローザ」「メスレー」「太陽」「月光」

…と、スモモは、春の柑橘類や、秋口に出始める梨、あるいは晩秋のりんごと同じく売られる品種が豊富なのも特徴。

夏のスーパーの棚なら、スイカや桃も並ぶけど、こんなに名前があるんだぁ~と楽しくなるのは、今の時期はスモモが優勢。
その後を追うようにブドウもそうかな?

…って、そんなスモモの名札を眺めて楽しみつつも、買うのはいちばん安いモノなんですけどね。
名前の違いは、味にどんな違いをもたらしてるのかな?

いつもスモモは、年に一度の李祭りで買うのが最初で最後。

ふと目が合った露店の店主に、「味はどう違うのかしら?」と問う。

すると「どれを食べたい?」と聞きながらも、もう手ではおすすめの1個をナイフでそぎはじめ…。
「はいっ」と目の前に突き出され、同じようにふるまわれたあたりの客と少しずつ一緒にいただく。

で、「じゃあ、今いただいたのをくださいな」と、なんだかうまく乗せられた感じもいつものコト。

そうして食べたスモモが、その年食べるスモモ。

で、夏は美味しい果物がたくさんあるので、そこでいただいたのが最初で最後となります。

ああ、今年は、それがなかったなぁ…。
…あれれ、スーパーのスモモを見ながら、昨年の李(すもも)祭りにココロがワープしていたみたいです。

さて、一晩おいたスモモから、ふたつほど選んで冷蔵庫へ移動。

地味な外見であっても、皮をむけば、たしか中身はキレイなルビー色のはずです。
さあさ、今年のコレは実際はどんな色でしょうか、どんな味でしょうか。
心待ちにしばし待ち…剥く。

すももルビー

ああ、きれいなルビーのごとく。
そして、かぶりつけば、熟したスモモは、すっぱさはなく、ほどよく甘いのです!

◆今日は、2014年8月9日/旧暦7月14日/文月壬子の日