スモモごろごろ。
…のコトを思い出し、スモモを衝動買いしてしまいました(笑)。
実は、今年の李(すもも)祭。
ゲリラ豪雨予想なんかがあって、悪天候懸念。
豪雨で電車ストップとかはやだなぁ~と、ギリギリまで悩んだモノの行くのを急きょ取りやめたのでした。
しかし、別に雨も嵐も来なかった。
ふんっ!
(ですので、写真は昨年のものです。あしからず)
「1日2日、常温で置いて、食べる30分前ぐらいから冷やして食べてねぇ~」
スーパーの棚のすももを眺め思い出したのは、昨年の李祭りで、スモモを買って屋台売りのおじさまたちに言われたコトバ。
そしたら、矢も楯もたまらなくなって、スモモ1パックお買い上げっ!(笑)。
で、買ったスモモも、その教えを守って中一日食卓テーブルの上に放置します。
なんだかあたりに桃と似た香りが漂って、アロマとしての効果も大。
そうか「すももも桃も桃のうち」と言うんだっけ?
と、調べてみたら、中国原産というのは共通ながら、桃はバラ科モモ属、すももはバラ科サクラ属。
なんだ、微妙に種類が違うようです。
それでも、すももは和名で「酢桃」と書くことがあって、つまりは桃に似ているけれども食べてみたら、酸っぱかったというのがその由来らしい。
そして、人工授粉は、桃の花粉を使っても可能なんだって!
けっきょく桃とすももは、非常に縁ある果物ってことです。
しかし、スモモは、丈夫な皮で覆われやや野趣溢れた果物。
大國魂神社の参道所狭しと並ぶ露店では、シートを敷いてすももをごろごろ転がしただけとか、網に入れてやはりごろごろ。
そんな売られ方は、傷つきやすい桃にはできぬ芸当。
今年も、強い陽射しの中を、たくさんの参拝客が、わいわいがやがやと見て周り、スモモのほうも、縁起物ながらも気取ることなくがさがさと売られていたはずです。
「大石早生」「ソルダム」「サンタローザ」「メスレー」「太陽」「月光」
…と、スモモは、春の柑橘類や、秋口に出始める梨、あるいは晩秋のりんごと同じく売られる品種が豊富なのも特徴。
夏のスーパーの棚なら、スイカや桃も並ぶけど、こんなに名前があるんだぁ~と楽しくなるのは、今の時期はスモモが優勢。
その後を追うようにブドウもそうかな?
…って、そんなスモモの名札を眺めて楽しみつつも、買うのはいちばん安いモノなんですけどね。
名前の違いは、味にどんな違いをもたらしてるのかな?
いつもスモモは、年に一度の李祭りで買うのが最初で最後。
ふと目が合った露店の店主に、「味はどう違うのかしら?」と問う。
すると「どれを食べたい?」と聞きながらも、もう手ではおすすめの1個をナイフでそぎはじめ…。
「はいっ」と目の前に突き出され、同じようにふるまわれたあたりの客と少しずつ一緒にいただく。
で、「じゃあ、今いただいたのをくださいな」と、なんだかうまく乗せられた感じもいつものコト。
そうして食べたスモモが、その年食べるスモモ。
で、夏は美味しい果物がたくさんあるので、そこでいただいたのが最初で最後となります。
ああ、今年は、それがなかったなぁ…。
…あれれ、スーパーのスモモを見ながら、昨年の李(すもも)祭りにココロがワープしていたみたいです。
さて、一晩おいたスモモから、ふたつほど選んで冷蔵庫へ移動。
地味な外見であっても、皮をむけば、たしか中身はキレイなルビー色のはずです。
さあさ、今年のコレは実際はどんな色でしょうか、どんな味でしょうか。
心待ちにしばし待ち…剥く。
ああ、きれいなルビーのごとく。
そして、かぶりつけば、熟したスモモは、すっぱさはなく、ほどよく甘いのです!
◆今日は、2014年8月9日/旧暦7月14日/文月壬子の日