今日から、地方は盆の入り。
迎え火に間に合うように故郷へと帰ります。
帰省ラッシュのピークは土曜日だったようだし、平日だから空いていると思うのですが、どうでしょう?
とか、侮っていると、昨年も一昨年も、新幹線には、当然のように座れず、立ち…どころか、山手線の満員電車状態で1時間半。
ここまで混むなら、少し料金割り引いてほしいなぁ…などと考えながらいつもの東北の街へ。
今年はそんなことにならないように祈るのみです。
それでも、この時期わざわざ帰省する理由は、やはりお盆だから。
かつては、なにも一斉に民族移動しなくとも…不合理な日本人とか思っていました。
が、この時期に、誰もかれもがご先祖を迎えに帰る、平和なしきたりに意味を感じるようになった次第です。
東北の母の家の畑は、作物も雑草もものすごい勢いで育っております。
これもお盆の風景。
東京のご先祖サマは、瀟洒な切子灯籠目指して帰ってくるけど、東北のご先祖サマ方は、こんな風に草々と農作物が勢いを増す光景を目指して帰ってくるように思う。
だから、盆だなに飾る、馬も牛もこの畑からいただき作ってみます。
胡瓜で作った馬に乗って、ご先祖サマは、疾風のようにやってきて。
帰りは、太った牛にまたがり惜しむようにゆっくり、ゆっくり帰ってゆく。
するってーと、牛が現世にあるのはまあいいとして、胡瓜の馬は、あらかじめあの世に送っとかなければだめなのでは?
…などと、ちょっと無粋な疑問を呈す。
…ってどうやってあの世に送るの? 炊き上げるとか?
まあ、そうゆう矛盾は、現世のモノだけと申しましょうか。
とりあえずそうゆうことになっているのでいいのです。
さて、今日は迎え火。ああ、暑くないといいなぁ
ここ東北の福島中通りは、盆地なため夏は暑い。
しかし、ちょっと前なら、朝夕は涼しくて、寝苦しくない夜を楽しみに帰省していたものですが、エアコンなんかももう惜しみなく全開!
寝苦しい夜が続きます。
なので、もちろん夕暮れ時になっても暑さが去らなかった。
さあて、今年はどうかな?
夕刻は迎え火。
ご先祖サマたちも、近ごろに暑さにびっくりされているのではないでしょうか?
…と思いつつ、上がった炎にやや魅せられるお盆の最初の行事です。
そういえば、7月の東京の盂蘭盆会。
いつもは、そこここで炊かれていた迎え火に、たったひとつも出会うことがなかったなぁ…と、ふと。
古い家が、少しずつ壊され、集合住宅に変わってゆく速度が異様に早かった2013年から2014年夏。
お盆のしきたりにこだわる方々は、他の土地に引っ越していかれたモノでしょうか?
東北のいつもの街は、いつものように同じお盆の光景が繰り広がっているはずです。
同じだけど、いつも新しい気づきがある光景。
そうゆうことが、私は好きだなと思うのです。
人為的な急な変化は、かなり無粋なコトと思うのですがどうでしょうか?
◆今日は、2014年8月13日/旧暦7月18日/文月丙辰の日