暑いといっても、お盆を過ぎれば、雲は秋の様相。
そういえば、日差しの強さも、最盛期よりは…って、やっぱ暑いですか…。
それでも、秋近し!(って、こればっかりの夏でした。すまん夏!)
夏限定の珊瑚の簪(かんざし)がなっています!
ダークなグリーンの葉っぱを艶っぽく飾るようになっている赤い実が、なんだか簪みたいじゃあありませんか?
毎夏、これを目にする時期になれば、空には、時々イワシ雲。
吹く風も少し秋めいてくる…ような気が。
盛夏は、暑くて、不要不急の外出なんてとんでもない!という気分。
それが、朝起き抜けに、窓を開け、そうだ今日は珊瑚樹でも見に行こうかと思いついたぐらいですから、やはり、少しずつ過ごしやすい日になってきている証拠です。
我が街の珊瑚樹スポットは、幸田露伴の旧居跡
何年も前、谷根千と呼ばれる街に引っ越してきたのがうれしくて、時間を見つけてはあちらこちらをうろうろ探検散策。
その際、見つけたのがこの掲示でした。
谷中霊園を臨める一角。ちょっと歩けば、朝倉彫塑館もあるようなロケーション。
露伴は、墓地に沿って、天王寺の五重塔まで散策するのが習慣だったのかぁ…とまずは。
そもそも、ココから今はない五重塔が見えいて、それがきっかけで、名作『五重塔』が生まれたのもこの掲示で知った。
露伴宅の名残は、この看板と、傍らに立つ常緑樹の低木のみ。
それが、ここに書かれてある「珊瑚樹」なのかな?というのが、実はいちばん気になったコトで、しかし、季節は4月の上旬。
それはかなり地味な一本の木でしかありません。
夏になって、ホントに白い珊瑚のごとく
それが、初夏のある日訪ねてびっくり!
地味な木が、白い花で飾られている。
珊瑚の骨軸(枝別れしている部分)のような枝に白い花がびっしりとついています。
とすれば…と、この先の変化を楽しみにして、その年の晩夏。
首尾よく、赤い珊瑚の簪(かんざし)みたいな実の出会えたのでした。
そぞろ歩きながら、近所の庭を盗み見て、雑草を観察。
草木や花は、年中、経過観察すれば、きっと面白いと、教えてもらったのは、思えば、この幸田露伴の旧居跡の珊瑚樹…だったかもしれません。
そして、唐突に、この珊瑚の実を眺めに行きたくなる日は、いつの間にか、秋ちかし。
暑さが苦手な者にも、ほっと、ひといきつける日々の到来なのです。
◆今日は、2014年8月20日/旧暦7月25日/文月癸亥の日
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