七十二候は、「菊花開」。街にも菊があふれはじめております。/10/14=旧9/21・戊午

七十二候は、「菊花開(きくのはなひらく)」の時期に入っております(10月13日~10月17日)

意味は、そのものずばり、菊の花が咲くころですよと言うコトです。
菊の見ごろは、やっと今ごろなんですね。

そこにあわせるように、花屋の店頭には菊、菊、菊…。
やはり旬の季節になると違いますね。

普段は、菊=ホトケサマ用という佇まいで静かに売られるのみですが、今の時期は、かわいらしいのがたくさんあります。
先日の谷中菊まつりのせいで、菊花への興味が高まっているせいもあって、ちょっと多めに買ってしまいました。

菊一束

…って、小菊ばっかりですが、花の造形をひとつひとつ鑑賞すれば、なかなかに精巧で…そして可愛い。
個人的には、このぐらいのこじんまりした菊の花が好みです。
安いしね(笑)。

菊は、正真正銘日本のメインストリームの花なのに、なぜ?

ところで、いつもは忘れていますが、菊って日本を象徴する花だよね。
と、思うのは、パスポートの表紙を見るとき。

海外に出かける時の必須アイテムパスポートには、「十六一重表菊」の紋章が印刷されています。

そして、そのつながりで連想ゲームみたいに、そういえば、皇室の紋章も、菊の紋章だよね。
…と思い出す。

日本の花といえば、瞬時に「サクラ!」と思うけど、菊は、それより密かにメインストリームに位置づいているように思う。

なのに、普段は、ことさら逝ってしまったヒトを弔うために存在するってなぜでしょうね?
それ関連なのか、病気見舞いには、鉢植えの花とともに菊は大タブーです。

こーんなにかわいいのになぁ。
マジで、なぜだろう?

西洋に、菊は墓参の花という習慣があって、それが入ってきて定着したという説を聞いたことがあります。

皇室の紋や、長寿を願う重陽の節句の花であったりするコトを考えると、菊が葬送の花として使われるようになったのは、そうとう最近のコトではないかなぁという仮説は成り立ちそうですが、それもいまだ裏はとれず。

ちょっと不思議な謎として、頭の隅にひっかかっていて、秋になると思い出します。

さあてどんなふうに活けようかなぁ

花の包みを開くと、小菊は、1本の茎に大量についた花がやや狭苦しそう。
下の方についた葉っぱだけでも、バシバシと、切り落として、すこしすっきりさせようかと思ったら。、
ついつい花だけ落ちてしまい。
ああ、ごめんなさいと水に浮かべた。

小菊をちゃえわんに

おっ!カワイイじゃん!
花の造作がかわいいので、直接花を水に浮かべる…という飾り方があってるかもね?

と、下の方に付いた花のみならず、上の方まで大胆に。

菊を茶碗に

うーん。
いいんじゃあない?

本体の方は、花瓶にふつうに…。
そっちは普通すぎてここにお見せするほどでもなく。

茶碗のほうをしばしうっとり見とれる。

「菊花開」の頃の楽しみ、ひとつ見つけました。

◆今日は、2014年10月14日/旧暦9月21日/長月戊午の日
◆日の出 5時46分 日の入17時08分/月の出21時45分 月の入11時10分