二十四節気の「霜降」。こないだまで暑かったのに、もう「霜」の季節なんですねぇ/10/23=旧9/30・丁卯

今日は、二十四節気の「霜降」です。

いつもの『暦便覧』は「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と。

夏の湿気が、「露」となって、ああ涼しくなったなぁと思った日々も夢の如し。
露は、陰気=冷気によって固まって「霜」となり地上に降って来る頃です。

季節は、とうとう「霜」の字で語られるようになってしまいました。

といっても、東京地方では、まだまだ霜が降りるとまではいかなくて、せいぜい山沿いあたりで朝霜が降りるといったところでしょうか。

寒露の頃から始まった稲刈りももうすっかり終わり、故郷では、こんな光景がそろそろ見納めです。

稲刈りのあと

稲を「杭掛け」して乾燥はじめの頃は、イナゴとかカマキリとか、秋の虫たちがわらわら姿を見せていたものでしょうが、それももうとんと姿を見せないはずです。

そういえば、そろそろ、新米の季節到来!

「霜降」の頃は、新米が出回る頃でもあって、そして、新しいお米をいただく頃は、朝晩はずいぶん肌寒くもなって今までのように薄着ではいられません。
寝具も薄い布団から厚手のものに変えて、心地よい重みで、ずいぶんぐっすり眠れるようになりました。

美味しいお米をいただき、ぐっすり眠る。
…と考えれば、人のカラダにとっては、とても良い季節なのかも。

紅葉狩りの季節も徐々にやってきます。

山沿いに住む友人からは、そろそろ「紅葉狩りの季節だよ」という便りが届くはずです。

楓や蔦やが色ずくには、朝晩が寒く、確かに霜が降りるぐらいの条件が必須。
日々の最低気温が10℃以下にならないと紅葉が始まらないと聞きましたから、そのころは山沿いの辺りはもうずいぶん寒い。

二十四節気の次は、もう「立冬」ですから当然かもしれません。
ああ、季節が一巡するのは、なんとも急ぎ足なことでしょう。

◆今日は、2014年10月23日/旧暦9月30日/長月丁卯の日
◆日の出 5時54分 日の入16時56分/月の出 4時59分 月の入16時33分