七十二候は、「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」に入っております。
(っていうか、12月2日~12月6日だから、またもぎりぎりセーフでブログが間に合いましたっ!)
もう明後日は、「仲冬」=冬も半ばってことになっているし、晴れても外気はすっかり寒い。
冬も本番ですねぇ。
橘は柑橘類の総称
蜜柑、金柑、柚子なんかもそうかしら?
橘は、柑橘類の総称で、冬本番がじりじりと近づいてくる東京でも、七十二候の言う通り、ちゃんと黄色くなってくるみたいです。
ほらね。
これは金柑でしょうか。
こっちは、夏みかんかな?
と思ったら、ちょっと小さい、柚子かしら?
橘(たちばな)は、古代から日本に馴染みある常緑樹
その馴染み具合はどのぐらいかというと、橘は、『古事記』や、『日本書紀』の重要なストーリーを形成するアイテム…といったら納得かしら?
時は、11代垂仁天皇の頃。
田道間守(『古事記』では多遅麻毛理)は、天皇の命で、不老不死の実「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」を求めて常世の国に渡った。
しかし、その果実が付いた枝を持って、ようやく日本に帰った時は、垂仁天皇はすでに亡く。
田道間守は、悲しみのあまり泣き叫びながら亡くなったとか。
この「非時香菓」こそが、橘のこと。
その実の名前も「田道間守の花」⇒タヂマバナ(田道間花)⇒「タチバナ」と変遷をかさね、今の橘になったのだとか。
そして、その不老不死の実「橘」は、我が街ではインフレ状態(笑)
そんな言われがあるなら、育てたくなるってことなんでしょうか?
我が下町には、数歩歩けば、柑橘系の実があちらにもこちらにも。
あれなんかは、大物じゃない?
冬が旬なのに夏みかん?
といっても、夏みかんって呼んでるだけでそうゆう柑橘の品種はないそうなんですけどね。
ここまで、目についちゃうと、持ち主の皆さまは、これらを収穫してちゃんと食べるんでしょうね?
…ということが非常に気になってきて、以降、柑橘の枝のある場所へ寄り道&熟成チェック…など(笑)。
「橘始黄」の頃は、なかなか、家にたどりつきません。
えーと、つまり。
ある日、柑橘ある庭の奥の扉が開いて…。
「どうぞ、好きなだけお持ちになって、柚子ポン酢でも、マーマレードでもお作りください」
と、その家の主が、にこやかに言う…かも。
という妄想が、わが身を遠回りさせるのですが…。
◆今日は、2014年12月5日/旧暦10月14日/神無月庚戌の日
◆日の出 6時35分 日の入16時28分/月の出15時44分 月の入 4時52分