七十二候は、「山茶始開(さざんかさきはじめる)」よりも、盛りの今ごろにフューチャーしてもらいたかったと思うね。/12/21=旧10/30・丙寅

確かに、開花は、七十二候の「山茶始開(さざんかさきはじめる)」の頃だった。

東京地方の山茶花は、記憶の限り、確かにそのとおりの咲き始め。
花が咲き始めたなぁと気づいたのは、10月下旬から11月のはじめ。

その後しばらく、ぽつんぽつんと地味に花を咲かては散らしつつ、やがて年越しをして、来年の2月ごろまで山茶花の花の頃はかなり長い。

その盛りはなんといわれようと、この歳の瀬です。

山茶花 たくさん

ちょっと100m先のコンビニへ。
とか、近所にサンダル履きで、出かける距離で、あっちのお庭にこっちの路地に、なんか10m間隔ぐらいで出会える感じ。
この年末こそが、我が世の春(いや冬?)とばかりに山茶花の花がせっせと盛大に咲き誇っております。

しかも、今頃の山茶花といったら、葉っぱより花が優勢。
遠くから、なにやら赤やピンクのかたまりが見えて、「何の花かなぁ」と思って近づくと…。

山茶花のかたまり

山茶花だったりということが続きます。

さざんか、さざんか咲いた道ぃ~♪♪

といった路地も、我がご近所では珍しくなくて…。

山茶花の垣根

山茶花の垣根をめぐらす家が、けっこうあります。

普段は、その根元に散った花を見てやっと区別をつける椿とも、こんもり咲けば、その差は一目瞭然。
こんもり咲く

椿は、この時期に、こんな風に葉っぱを覆うようには咲かなかったかと思います。

椿の開花の時期になっちゃう前に、山茶花は山茶花としてたのしまなくちゃ。

さてこの華やかなものが、クリスマスイルミネーションの影に隠れ
⇒さらなる歳の瀬のあわただしさに紛れ
⇒あっという間に年が明けて、初詣やらなにやらと…。

ハッと気づけば、季節は椿の開花の時期。

一方、その頃の山茶花は、山茶花と椿をかけ合わせた「春山茶花(はるさざんか)」が優勢。
花も椿を真似たように、緑の葉っぱの中に点々と、赤やピンクのドットを打つように控えめに咲く。

こんもり感を醸して咲く山茶花は、歳の瀬ばかり。

ともかくも、ここ2週間ほどの山茶花観賞をお忘れなく!

…といいたいばかりに、ここにちょっと山茶花のこと書かせていただいた次第。

いや、よーく見れば見るほどきれいなんだよ。
ホントだよ。

ちなみに、私は、この咲き切ったようにばーっと開いた山茶花の花の頃がいちばん好き。

花ひらく

逆に、椿は、蕾が開きかけのときが好き。

◆今日は、2014年12月21日/旧暦10月30日/神無月丙寅の日
◆日の出 6時46分 日の入16時31分/月の出 5時28分 月の入15時58分