七十二候は、「雪下出麦」。街に住むので、寒空の下、木の芽観察を楽しんでみます/1/4=旧11/14・庚辰

季節の暦、七十二候は「雪下出麦」の時期です

「ゆきわたりて むぎのびる」と読んで、地表には雪が降り積もっているけれど、そこからそろそろ麦が芽をだすころだよ。
…といった意味でしょうか。

転じて、地面からも、葉が散って寂しくなった冬木立からだって、そろそろ芽吹きの準備がなされている。
というようなコトも感じる。

具体的には、1月 1日から5日まで。
元旦早々から始まって、ほぼ現代人のお正月休みとともにある「雪下出麦」

偶然なのか、溜めたエネルギーを、少しずつ外に出してゆくニュアンスを背負ったコトバであることに、興味深さを感じます。

ということで、木の芽観察などをしてみましょうか

実は、まだ東北の街にのんびりといるもので、母の家の庭などの木を観察。

まずは、コレ。

いちじく

いちじくの芽ぶきです。
こんなぎゅっと固まって出てきたものが、やがてあの大きないちじくの葉っぱになる。
植物の芽には、いったいどれだけの可能性とチカラが籠められているのでしょうか。

こちらも葉っぱの芽吹きですかね?

やまつつじ

一瞬、何か花のつぼみ?
と思ったのですが、ココには、毎年やまつつじの花が咲く。
花の頃は初夏以降なので、ここからは葉っぱが育つ。

こっちは、正真正銘、花のつぼみです。

この木には、早々に白梅が咲きます。

梅

といっても、東北の梅はやや遅く、2月頃だったと思うのですが、もうこんなにつぼみが膨らんでるの?
ここから、ゆっくり満ちてゆくんでしょうか?

しかし、樹木の芽吹きや蕾は、いずれも地味ながら造形的には面白く。
よーく観察しいると、あのカタチが、こんな経過をたどって、こうなるんだぁ!
驚くばかり。

かつて、ソメイヨシノを1年観察したことがあるのですが、あの樹木も、観察するには、花芽が付いて咲く直前までの「こんな経過をたどって」の部分が、非常に面白かった。
これらも、たぶん、予想しなかった面白さをはらんでいるんだと思います。

今年は、ご近所の樹をいっぽん決めて、細かに観察してみようかなぁ。
なんの樹にしようか。
…って、またも、ものずきな(笑)。

今度は地面方面を…

…って、いきなり鉢物でもうしわけありません。
が、ヒヤシンスが芽吹いております。

ヒヤシンス

そして、こちらは、芽吹きを祈るおまじない?

姪のいたづら?

正月に会った姪のいたずらですね。
このそらまめは芽吹くのかしらねぇ(笑)。

◆今日は、2014年1月4日/旧暦11月14日/霜月庚辰の日
◆日の出 6時51分 日の入16時41分/月の出16時06分 月の入 5時32分