今日は、二十四節気の「小寒」です。
「小さな寒さ」ですから、寒気はまだ最大まではいかないという意味ですが、季節は、今日から寒の入り。
正月帰省した東北の街は、昨年末からすっかり雪でした。
この東京地方も、太陽のヒカリが弱い早朝ならば、空き地にたまった雨水などが凍っている…のは、ちょっと難しいですか。
しかし、霜降る光景は見つけました。
空き地を利用した家庭菜園の大きくなりすぎた白菜。
…でしたが、霜降って、花が開いたかのようです。
年始の挨拶状も今日からは「寒中見舞い」が正しい。
新年なので、ちょっと暦の豆知識を
日本は、現在のグレゴリオ暦に移行する明治5年まで、太陽太陰暦のひとつである天保暦を使ってきました。
私たちが現在、旧暦と呼んでいるのがこの天保暦です。
この暦は、太陰=月の満ち欠けで日にちを決めて、新月の日を月の1日目、そこから満月の15日を経過してまた新月にいたるまでの約29日間(29.530589日!)を1ヶ月としていました。
しかし、地球が太陽の周りを一周する一太陽年は約365日(正確には365.2422日)ですから、365.2422÷12ヶ月=30.4368日。
太陽を基準としたひと月と月の満ち欠けによるひと月は、毎月ほぼ1日ずつずれてゆく計算となります。
それは、1年で約30日のずれ、3年もすれば約3ヶ月にも…。
月の満ち欠けで知るひと月は、夜空を見上げて、満月の日は月の半ば、月の姿が見えなくなったら月が変わったとカウントするのですっきり解りやすい。
ですが、このズレにより、太陽によってもたらされる暑い、寒いなどの季節の変化はどんどん前へずれ、暦は春なのに、実際はまだ冬みたいなことが生じてしまいます。
ということで、閏月をひとつ挟んで1年を13ヶ月にして調整したり。
(ちなみに、2014年は、旧暦の9月が閏9月と二回ありましたね。)
季節の目安となる二十四節気を儲け、農業の助けになるようにとか工夫を凝らしました。
素人的には、「なんかそれって抜本的解決になっていないのでは?」と突っ込みも入れたくなりますが、おかげで「冬至」から始まる、二十四の美しい季節の言葉が残ったと思えば、それも大いによろしい。
ちなみに「小寒」から15日後の「大寒」の山を越え、「立春」に入る前日、「節分」までが「寒の内」。
寒い頃だからこそ、空気がクリアに澄んで清々しく、晴れた日なら、暖かくして冬散歩に出かけたくもなります。
◆今日は、2015年1月6日/旧暦11月16日/霜月壬午の日
◆日の出 6時51分 日の入16時42分/月の出17時54分 月の入 7時5分