二十四節気の「大寒」を過ぎから、ずっと老舗和菓子店のウインドウを飾っているのは…
そこには、「節分和菓子」が登場しています。
って、お気づきですか?
「福豆」の準備が整ったら、次には、これも、毎年違ったモノを。
多くは、豆まきの豆をお菓子の意匠にしたものに鬼&福の面ってのが定番。
で、私の今年の「節分和菓子」は、こんな風。
青山の菓匠「菊家」の「福ハ内」にしてみました。
えっ?
鬼がいないじゃない?
って…?
この赤い布をかぶせたようなのが「鬼」。
あえて具体的なカタチを追わない、シンプルな意匠ですが、そういわれてみれば、鬼に見えますよね。
そして、内においでいただきたい「福」はお多福さんで。
こちらも白いお顔に、紅だけさしたカタチがかえってステキです。
お次は、「枡に豆」。
魔よけの柊まで、ちゃんとあしらっております。
そして、やがて来る春の象徴としての「梅」。
各寺社・神社の節分祭には、梅の花が開花するところもありますものね。
とにかく、いいですね。
美しいです。
毎年、楽しみにして、1年に1種類の「節分和菓子」を食す
正月の和菓子「花びら餅」をいただいたなら、次に楽しみなのは「節分和菓子」。
とりあえず、デパ地下の和菓子コーナーを巡って眺め、その後は、街の老舗和菓子店ものぞくのが、私のここ数年の習慣。
今年の「菊屋」の「福ハ内」は、すべて練りきり和菓子で、賞味期限が数日。
…ということなもんで、1日飾って、毎日一種類ずつ、おしみながらいただこうかなぁ。
さあて、どのカタチのモノから食べようかなぁ~。
と考えるも楽しい。
いや、じっと眺めていたら、飾る暇なく食べたくなったよ、どうしよう…(笑)。
今年の「節分和菓子」の候補だったお菓子を一応。
「菊屋」にほど近い、表参道駅近くの「桃林堂」のショウウインドウにも同じ「福は内」があって、これとどっちにするかをまず迷った。
・「桃林堂」は、鬼、お多福のおまんじゅうに、紅白豆の3点セット。
他に迷ったのは以下の和菓子。
・日本橋「鶴屋吉信」の節分の和菓子「福ハ内」
こちらは、枡形の木箱に入った空豆型の桃山饅頭。
名前は同じですが、意匠はまったく違うってのが面白い。
数年前のチョイスはコチラでしたが、白餡入りで、可愛らしく、美味しかった…と、味まで記憶に上ります。
・神保町駿河台交差点から大手町方面へちょっと下がった御菓子「さゝま」の「福は内」
節分の和菓子ってのは、みんな同じ名前なのかしら?
こちらは、白のお顔に頬紅のピンクと紅をちょんと引いた、おかめさんの薯蕷饅頭。
カタチは、ちょっと「菊屋」の「福ハ内」の練りきりお多福さんに似てるかな?
・新橋「文銭堂本舗」の豆大福。
実は、こちらは、今となっては幻の大福…って個人的にはなんですが。
10年以上前に、友人のおもたせをいっしょに食べたのがめっぽう好みの味。
「木、金曜しか売ってないよ」と教えられ、手帳に記してまで買いに行ったのがちょうどこの時期。
節分仕様で、一回り大きくなって「豆大々福」と名前まで変えて売られていたのに驚いた!
あれも、一種の節分和菓子。
と、毎年この時期思い出しつつ、なんとなく新橋…ってあまり行かない街なので、その10年前の1回いただいたきりで食べてません。
今もあの大福、健在なのかな?
行ってみようか..と思いつつ、結局今年もご無沙汰しちゃった。
いや、まだ間に合いそうだから行ってみようか?
…と、こんな風。
この時期、節分にちなんだカタチの和菓子が店頭を飾ります。
豆や枡型
お多福
鬼の面
…その凝った様子が面白く興味深いものばかり。
しかし、どれも、節分を含む1~2週間ぐらいの超期間限定なので、よくよく注意していないと見過ごします。
となれば、なんとんとなく急いで、和菓子屋詣でなどしたくなりませんか?
百貨店の前を通ったら、ちょっとデパ地下を流してみる。
路面店は、メインのショウウインドウを必ずチェック。
…が、面白い節分和菓子に出会えるコツかと。
こうした季節のお菓子は、がさがさと大量生産されないのが魅力。
さて、やっぱり、今からひとつ。
丁寧にお茶を入れて、窓から見える風景などのんびり眺めながら、いただきます。
◆今日は、2015年2月1日/旧暦12月13日/師走戊申の日
◆日の出 6時42分 日の入17時08分/月の出14時54分 月の入 4時18分