カミサマ方は、日付じゃあなくて、干支の日が縁日みたいなことも数多く。
となれば、毎年日にちが変わるので、いまいち、それがいつなんだかわからない???
しかし…。
2月最初の午の日だけは、なぜだか忘れないのは
このカワイイ凧のせいじゃあないかなぁ思う。
左は、王子稲荷神社の初午祭での火防の凧。
右は、装束稲荷の装束デザインの凧。
どちらも、2月の午の日にしか授与されない、初午祭の縁起物です。
2月の午の日は、お稲荷さんのご縁日。
特に、最初の午の日=一の午は初午祭と称されて、各地の主だった稲荷神社では、様々趣向を凝らした年中行事が行われます。
東京の初午祭なら、JRやメトロ駅ターミナルを中心にして東に王子稲荷神社が、西には装束稲荷神社が鎮座する王子界隈がおススメ。
王子稲荷は、関東一円のキツネたちが密かに参集するという場所。
装束稲荷は、大晦日に狐たちが集合した装束榎のあった場所に立地。
狐たちは、王子稲荷にご挨拶に伺うため、ここで身なりを整えた…という伝説があって、とにかく、この2社は切っても切れない関係。
だから、初午祭当日は、狐の真似して、まずは、駅の西側・装束稲荷神社をお参り⇒
駅のガードをくぐって東の王子稲荷へとハシゴが正しい。
…と思う。
装束稲荷神社の初午祭は、地元コミュニティーのお祭り風
そこは、王子駅前から少し外れた商店街の一角にある、コンパクトなお稲荷さんで…。
なかなかにルックスのいい狐さんが迎えてくれます。
いつもはひっそりとしたココも、途切れることない参拝者が手向けるお線香で拝殿前はけぶっているし。
にぎにぎしい提灯。
何故か獅子舞まで登場し…。
「頭がよくなるんだって? 私もやってよ。」
「ばあさん、まだこの先頭をよくしたいのか?しかたねえなぁ」
「うるさいね、黙って噛み付きな」
…とか、いうシーンも展開。
王子稲荷神社は、歴史・風格ともに兼ね備えた大きな境内。
往年に比べれば数は減ったとされるが、境内には凧の露天が並び…。
おっ!火防の凧と同じ?
と、見えるけどちょっと違う。
値段もちょっとお安いので、いつもこちらでいいかなぁ…と逡巡したり(笑)。
他にもいろいろあって楽しい。
というコトで、昨年の凧をそれぞれの神社にお返しし、新しいのを社務所で授与いただく。
あとは、王子稲荷から駅まで長々と連なる祭り露店を冷かしつつ帰ります。
ココの露店は、時節柄、干し柿とか干しイモとか…干したものが多いのが特徴といえば特徴かな。
ちなみに、王子稲荷の凧は、初午の今日と二の午(2月23日)に授与いただけますが、装束稲荷の凧は、本日の授与のみなのでご注意を。
◎ふたつの神社は、JR王子駅を挟んで、徒歩圏内。
西には王子稲荷(東京都北区岸町1-12-26)東に装束稲荷(北区王子2-30-14)があります。
◎2015年の初午祭は2月11日、二の午/2月23日
◆今日は、2015年2月11日/旧暦12月23日/師走戊午の日
◆日の出 6時33分 日の入17時18分/月の出23時57分 月の入10時11分