七十二候「黄鴬見睨(うぐいすなく)」の季節に入ったんで、もちろん、さっそく鶯餅。/2/10=旧12/22・丁巳

七十二候「黄鴬見睨(うぐいすなく)」に突入しても、東京あたりじゃあ鶯はちっとも鳴きません。
が、コレなら、和菓子店のウインドウに顔を出しております。

鶯餅は、春告菓子…と思う。

今日は、いつものご近所老舗和菓子舗「つる瀬」のうぐいす餅。

うぐいす餅とふく梅

…と「ふく梅」のセットでいただくのが、より春らしいというモノです。

天神さまにお参りがてら、境内の梅の様子など観察し、本殿裏の夫婦坂から春日通りへ出て、天神下の交差点へ。
「つる瀬」の本店はその交差点に面しているので、さっそく買ってまいりました。

個人的には、立春二十日ごろに、もうひとつのうぐいす餅

江戸時代の我がご近所・初音の森(今の日暮里駅から西日暮里駅の南側一帯)や鶯谷は、鶯の名所。

その谷や森に住む鶯たちは、「黄鴬見睨」の時期から少しだけずれた、立春二十日頃に初音を発した。

と発見したのは、いつものこの本(の151ページ)。

東都歳時記 1 』(東洋文庫)

それを知って以降は、かつての初音の森や鶯谷に程近い場所のうぐいす餅ももう一回。
谷中五丁目の和菓子店・荻野のうぐいす餅をいただくのが、ちょっとした楽しみになっているのでありました。

詳しくは、立春二十日頃の、鶯餅/2/22=旧1/23・甲子

ちなみに、和菓子店・荻野は、千駄木駅前から谷中霊園に至る三崎坂をだらだら上がって道が平らになるあたりの左側、道に面した小さなお店。
昼ごろに前を通って、「ああたくさんあるな」と確認しても、夕暮れ時にはもうほとんど何も残っていないという人気店です。

付録:鶯の姿と鳴き声みつけました。

ふーむ。
うぐいす餅って、マジこの姿からイメージされたってわかるなぁ~♪♪

今日は、さっそく、この声を聴きながら、鶯と梅を楽しみますっ!

…って、なんだか、鶯の声の聞こえる場所に引っ越したくなってくるな…。

◆今日は、2015年2月10日/旧暦12月22日/師走丁巳の日
◆日の出 6時34分 日の入17時17分/月の出23時01分 月の入 9時35分