今日は、二十四節気の「穀雨」です。この季節の雨は、たしかにほんのり水を温めているかのような降り方をするね/4/20=旧3/2・丙寅

今日は、二十四節気の「穀雨(こくう)」です。

二十四節気のコトバにしては、文字を見たなり、すんなり出てくる「穀物に恵みの雨が降り注ぐ」イメージ!
いや、中には、ときどき意味を考え込んでしまうモノもあるもんねぇ。

いつもの江戸の暦の参考書『暦便覧』を紐解けば、そこにもほらっ!「春雨降りて百穀を生化すればなり」の意味だって。
つまり恵みの春の雨のコトです。

農事暦としての意味合いも深かった二十四節気ですが、特にこの「穀雨」がやってくれば、農業にとっては重要な時期到来!
土を耕したり肥料を漉き込んだりの下準備はすでに整い、種まき、苗付けの目安となる時期を示すものにもなるんでょうね。

一方、街ぐらしは、春の柔らかい雨を楽しむ季節と位置付ける。

古い家屋の軒下に置かれた甕の水をひょいとのぞけば…。

軒下の甕

冬に眺めたのとは断然違う温まったイメージの水で満たされている。

あれれ?
空き地に放置…と思っていたら、この甕もちゃんと持ち主がいるのかな?

甕の水

中の水が取り換えたてのようにきれいになって、そこに春の雨がひとつぶふたつぶ。
…そして、小さな波紋を作っております。

草々も温かな雨しずくを受けて、少し嬉しそうに見えたんですがいかがでしょうか?

雨の日の草

神社にお参りすれば、手水舎の水も温かいみたい。

しかも、今日お参りした神社の、手水舎は、お榊が浮かべられてあったりして美しいなぁ。

手水舎

何か神事があったのかな?

もうこうなると、春と言うより、夏の光景にも見えますね。

…ってそうだよねぇ。
次なる二十四節気は、もう「立夏」なんですもの。

ああ、早い早い。
ぼんやりしていると、季節はあっと言う間にやってきて去ってゆくので油断大敵っ!

ヒトの作った流行なんかに乗り遅れるのはどうでもいいけど、今年の新しい季節には、ちゃんと乗っていたいんだよねぇ。

◆今日は、2015年4月20日/旧暦3月2日/弥生丙寅の日
◆日の出 5時03分 日の入18時18分/月の出 6時05分 月の入19時55分