季節の暦・七十二候は「鼃始鳴」の時期に入りました(5月6日~10日)。
「かわずはじめてなく」と読んで、カエルがはじめて鳴く季節だよというコト。
この時期カエルが鳴き始めるのは、雄カエルが雌カエルを呼んでいるってコトでして。
ヒトとしては、その鳴き声が聞こえてくれば、「ああ、君も首尾よく相手を見つけたんだねぇ」と、心の中で小さく祝福もしようと言う季節。
つまり、そろそろ、春の「蛙の目借時」に、嫁探しをするからと勝手に借りていった目が、返ってくる頃といえますからね。
春からつづく、抗いがたい眠気ともこれでやっとおさらばできる…かもです。
…と、今年もカエルとの逢瀬を楽しみにしつつ東北帰省。
だったんですが、どーも会えません。
鳴き声は、聞こえたんですけどねぇ…。
ということで、またも得意の勝手七十二候!
東北の街での勝手七十二候は、今年も「林檎始笑」!
ホントの七十二候で「咲く」を「笑」という文字で表現するのは「桃始笑」(3月11日~15日)だけですが、りんごの花も「笑」っているように咲いている。
…と思う。
なんか、こう天真爛漫な咲き方している感じするんですが。
咲き始めは、ほんのりピンク色がまじっているところなんてのも初々しい。
もしかして、桃よりも、笑いっぷりの良い咲き方かも?
ちなみに、りんごの花の咲きはじめに紅色が混ざっているのは、つぼみの色がこうだから。
りんごの蕾は、やがて実る果実の色を、さりげなく予言してるんですね。
福島の花は、桜の散り始めが、りんごの花の咲きはじめ
そして、桜の前に、桃の開花があるので、3月下旬から5月上旬あたりまで、あたりは切れ目なしに華やかです。
運が良ければ、ゴールデンウィーク帰省に、散り桜⇒りんごのつぼみ⇒りんごの開花と楽しめますが、今年は…。
こんな感じのりんごに迎えられ…。
帰京の頃は、あっという間にこんなかんじ。
散り行くりんごの花。
よーくみれば、おしべと花弁の一部が、オレンジ色に変わって、案外カワイイ。
仮に、このエリア固有の七十二候があるとすれば、やっぱり「林檎始笑(りんごはじめてはなひらく)」がぴったりですね。
次の東北の帰省は、梅の実の頃?
それとも、桃の実の頃のお盆かな?
というコトで、今度は実りの季節にまたね、東北。
◆今日は、2015年5月7日/旧暦3月19日/弥生癸未の日
◆日の出4時44分 日の入18時32分/月の出21時24分 月の入7時00分