稲の実りを伝える七十二候「禾乃登」。この時期は冬に向かって様々な実りもあちらこちらに。そぞろ歩けば楽しい季節なんだがなぁ…。/旧暦7/19・壬子

七十二候「禾乃登」の時期に実ってるのは、稲だけじゃない(*’▽’)。

残暑厳しいとはいえ、9月過ぎたら少し楽。
外出すると、せっかくだからと遠回りして、植物観察をする気にもなるね。

ってことで、上野に行ったついでに上野公園を突っ切って、ここに。

藝大の校舎の周囲に、武蔵野の木々を植樹した「Geidai Hedge」

Geidai hedge

なんと、3月下旬以来
春には、すっきりしていたここも、葉っぱが生い茂り、花も咲いてないし…つまらないかな?

いやいや、よーく見ると様々な実りで、人知れず賑やかです。

たとえば…。

3月に白い花を咲かせていた「姫榊(ひめさかき)」

姫榊(ひめさかき)

可愛い青実をつけていました。
図鑑によると、このまま黒く熟す。ああ、それも眺めに来たいなぁ。

これは、「小紫」だろうか?

小紫

いや、もしかしたら「紫式部」「白式部」か?
これも、要観察。

こっちは、個人的に好きな「野茨の実」

野茨の実

これから秋に向かって赤く染まってゆくはずです。

そしてこれは…。

蝉の抜け殻

いや失礼、蝉の抜け殻。
観察中には、頭上で蝉が盛んに鳴いていました。もう最後のひと鳴きな感じです。

おおっ!と思ったのがコレ。

草木瓜(くさぼけ)の実

3月には赤い小ぶりな花咲かせてた「草木瓜(くさぼけ)の実」です。
花はちんまりしてたのに、それに比べたら実は、けっこうな大きさです。小ぶりのりんごぐらいあるんじゃないか?

ああ、ここにこれだけの実りがあれば、同じく武蔵野の面影ある雑木林…皇居東御苑の二の丸庭園に行けばもっといろいろ眺められるだろうになぁ。
…うーん。しかし、あそこはちょっと遠い。

もう少し涼しくなったら考えよう(-_-;)。

◆今日は、2020年9月6日/旧暦7月19日/文月壬子の日/月齢18.0日
◆日の出5時17分 日の入18時01分/月の出20時17分 月の入8時35分