季節の暦七十二候は、今日から「蓮始開」(7月13日~17日)。
そのまま「はすはじめてひらく」と読んで、言葉のとおり「蓮の花が開き始める頃」の意味です。
ちなみに、上野不忍の池は、我が家の徒歩30分圏内で、不忍の池といったら蓮。
蓮といったら不忍池ってな具合で、もう観察し放題です。
で、その状況をここにまとめてみる次第。
「半夏生」⇒「温風至」の頃には律儀につぼみのままでして。
7月に入ってすぐの「半夏生」の頃(7/2~6)はこんなふう。
蓮の葉が優勢。
よーく探さないと、あってもつぼみを写すのは至難の業。
…あんのじょう写ってない(笑)。
「温風至」(7/7~12)に入ると、やっとつぼみが存在感を持つ。
つぼみの数も増えたみたい。
もしかすると、この時期は、あの広大な池をくまなく探せば一輪や二輪は咲いてたかもしれないけど…。
私の視界には入ってこなかった。
蓮ったら、かなり七十二候「蓮始開」を意識してる?
してますね。
「蓮始開」の前日(つまり昨日)。
リアル蓮の開花を発見しましたっ!
手前の右側!拡大してみましょうか!
まだ、八分…といった開き方だし、花の正面から写真が撮れないのがややもどかしい。
おっ!これはどおだ!
完璧ですねっ!
例年、暦「蓮始開」の5日間は、やっとつぼみが膨らんで、開花の期待感大!といった風情で、咲くのはその後。
…という感じなんですが、今年は、ぴったりです!
いやぁ、こまめに観察に通ったかいがありました!
蓮の花は早起きで、
夜明けとともに「ポン」という音を立てて花開く?
…らしいのですが、一度もそこに立ち会ったことはありません。
徒歩30分の近所だし、早起きなんだし、今年こそはっ!
毎年つぼみ発見のころは思うのですが、ああ、今年はどうかなぁ…。
とにかく、蓮はそうして咲いて、夕暮れの前には花を閉じる。
ひとつの花は、同じようにして3回の朝を迎え、4日目には散ってゆくのだそうです。
へぇー不思議っ!
って、これらは、この時期、不忍池にて精力的に「蓮」撮影にトライするおじさま方の話を傍らで立ち聞きして得た知識。
実は、まだ裏をとっていないのですが、蓮は、ホントにそんな不思議な咲き方が似合う花でもあるんですよね。
なんたって、如来さまがお座りになる台座「蓮華座」ですもの。
さてさて、ここまでこぎつけたなら、あとは、大量にあるつぼみが、順次どんどんどんどん開き続け、咲きつづけ。
ついでに、蓮の葉のほうもわさわさと育つ。
盛夏のころは…
広大な不忍の池に、その葉は、ぎゅうぎゅうと音が聞こえるほどに密生して育ち、その隙を縫って数えきれないほどの花を咲かすはず。
仮にこの不忍の池を鳥の目で俯瞰して見られたら、緑の葉っぱにピンク色のドットというかなりかわいらしい光景が繰り広がってるんだろうなぁ…。
ある年、妄想。
それって、グリーン地にピンクの水玉模様?
かわいすぎっ!
高所恐怖症(&これが倒れてきたら?的な想像力過多)ゆえ、住むどころか通るのも避けたい高層マンション。
見上げれば、不忍池のほとりにも数棟あって、あそこだったら見えそうだなぁ…と推定。
ああ、そこの住人が、はじめて羨ましいと思える夏です(笑)。
◆今日は、2015年7月13日/旧暦5月28日/皐月庚寅の日
◆日の出4時35分 日の入18時58分/月の出2時04分 月の入16時17分