季節の暦七十二候は、今日から「鷹乃学習」に入りました(7月18日から22日)。
「たかすなわちわざをならう」と読んで、意味は、そのまんまです。
が、鷹って言われましても…って感じ。
これは、武家の風習、鷹狩が盛んにおこなわれていた江戸時代ならではの暦アイテムですよね。
ただ、私の中では、どんどん暑くなるサイン…として刷り込まれ、戦々恐々な気分にはなります。
なんたって、あと5日で「大暑」ですもの…ああ、恐ろしい。
そんなヒトの気持ちを察するように、
涼しげ花がもうひとつ咲き始めました。
涼しげ花は、夏嫌いな私が、せめて気を紛らそうと勝手命名した「涼しさを誘う夏の花」のコト。
たしか「温風至」のあたりで咲き始めた木槿(むくげ)が、第一弾「涼しげ花」。
そして、第二弾が、この百日紅(さるすべり)です。
花の色は、あくまで淡く薄く。
吸湿発汗の良い、サッカー生地みたいに、しゃらしゃらした花びらが、涼しげな感じを醸し出しております。
百日紅というからには、より濃く紅いのが主流だろ?
いや、まさにそうなんですが、その赤いのだって…
寄って見ればそうとうに涼しげで~す♪♪
ああ、でも、やっぱこういう白いのとかのほうが涼しいけどね。
白くったって、これも立派な百日紅。
百日紅の並木がにぎわえば、もうまぎれもなく盛夏です。
実は、個人的には、この花が、ひまわり、朝顔を押しのけて、ああ夏なんだなぁと思わせる花。
それは…。
東京には、こうした百日紅が並木状に植えられている場所が多いから。
こんなしゃらしゃらした花のくせに、病気になりにくい丈夫な種らしく、街路や公園に、ホンキであちこち植えられています。
ちなみに、私の知る限りでは、隅田川にかかる駒形橋のたもとから上野駅を結ぶ浅草通りの百日紅並木が都内最長…かも?
ああ、今ごろだったら、相当みごとな、涼しげ花通りになってるだろうねぇ。
ならば、見に行かなくちゃっ!
…と、この花ひとつで、もう夏が嫌だのなんだのいうのが止まる。
暑さをしのぐ外出モチベーションにすらなってくれます。(←あくまで個人の見解です。)
こうして、百日紅の名のとおり、散っては咲いて、花の頃はほんとに100日ぐらい。
つまり、とりあえず夏じゅういてくれるってコトですね。
夏の暑さ嫌いなヒト(←主に私)には、ずーっと見る清涼剤となり続けてくれる、ありがたい花でもあります。
◆今日は、2015年7月18日/旧暦6月3日/水無月乙未の日
◆日の出4時38分 日の入18時56分/月の出6時35分 月の入20時04分