毎日、暑いです。
今年の夏の最高気温は、普通に36度とかヒトの体温なみ。
場所によっては、37度(もう微熱)、あるいは38度(高熱ですよ!)なんて
…もうこれは日本の気温といわないって感じですね。
数日前に「立秋」を迎え、七十二候も「涼風至」となったのにあわせ、少しはましになりましたが、それだって、30度越え。
それが、なんだか涼しく感じる
…ってのが、もうおかしい。
そろそろ夏バテが襲ってくるころかもしれません。
ああ…。
今年は、夏の甘酒が必携アイテムになっております。
時代小説などを紐解いていると、暑い夏に<水売りから水を買う>に並んで、<甘酒売りから甘酒を…>というシーンがけっこう登場。
だから、江戸人たちは、夏バテ対策として甘酒を飲んでたってコトは知っていました。
平たく言えば、江戸人たちのスポーツドリンク=甘酒。
今年は、スーパーやらコンビニでも、甘酒がポツポツ目につくようになった東京。
面白がって、見つけるたびに買っておいたところ…。
今夏は、エアコンの効いた室内にて熱中症らしき症状に見舞われ、この甘酒にて事なきを得る。
実は、明るい場所で読書のつもりが、夢中になって直射日光を長時間浴び⇒熱中症に。
って、室内28度、湿度60%だったんですが、もう殺人的な夏…怖いです。
梅ジューズ、時々スポーツドリンク、最後の手段が冷やし甘酒
今年の脱水、熱中症対策は、この順番。
先の、熱中症状態は、食欲がなくなって、栄養摂取できてないところに、日差し攻撃を受けたのが要因らしく。
そうなったら、もう梅ジュースやスポーツドリンクではお手上げみたいです。
一説によれば、甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、アミノ酸、そして大量のブドウ糖など、栄養剤としての点滴とほぼ同じ内容なんだとか。
ほーっ!
江戸人ってのは、こんな風に暢気な感じで甘酒を売りつつ…
そのあたりを、経験的に知ってたってコトですよねぇ。
この写真は、江戸と上方の風俗をまとめた喜多川守貞の『守貞漫稿』(近世風俗志―守貞謾稿 (1) 岩波文庫)の挿絵。
「夏月専ら売り巡るものは」(277ページ)の最初に「甘酒売り」が、挿絵入りで登場するって、つまり、代表的な振り売り(行商)の商いだったってことみたいです。
カラダが回復したあとは、ちょっと工夫して飲んでみる。
って、ちょっと調子に乗って買い過ぎたんで、いろいろ工夫もしてみたく。
たとえば、梅シロップ同様に炭酸水で割ってみた…。
これがまた、しゅわしゅわっときて、飲み口が軽く、いける味。
神田明神脇の「天野屋」なら、正真正銘、江戸から続く甘酒が飲める!
…と、にわかに気づき。
足を運ぶ。
ああっ!日曜定休でしたっ!
しかも、そのまま夏期休業に突入し、8月17日まで休み。
ふーむ。
江戸から続く、ホンモノ甘酒は、お盆過ぎまでお預けですね。
さすがにその頃ならば、少しはましな気候かと。
…かな?
◆今日は、2015年8月10日/旧暦6月26日/水無月戊午の日
◆日の出4時55分 日の入18時37分/月の出0時52分 月の入15時07分