季節の暦・七十二候は、「山茶始開」に入っております(11月8日~11月12日)。
「つばきはじめてひらく」と読みますが、時期的には山茶花(さざんか)のこと…だと思う。
「山茶(さんさ)」は、漢語で「椿(つばき)」をさしていたみたいだから、読みも「つばき」にしたのかな?
…って、実は、この読みの違いに関しては私も詳しく調べきれておりません。
なので、一瞬、マジで椿の開花時期か?
…と思ったりする。
古い暦って、おおむね時期が早め方向にずれますしね。
もしや?
って感じで、やや混乱するんだなぁ「山茶始開」って(笑)。
しかし、現在進行形で、東京地方は山茶花が見ごろ。
椿はまだつぼみだってないみたいで、やっと咲くとなったら、早春のコト。
もうこれは、いくらなんだってずれすぎです。
ってコトで、二十四節気「立冬」に続くには、山茶花のことに違いなし…というコトにしよう。
と、まあ、毎年、混乱⇒確認⇒納得という手順を凝りもせず繰り返している次第です。
すみません。
今年は、というか今年もというか、
10月から、早々花咲かせてるのは淡い色系。
白いのとか…。
いつも行き来している駅までの坂道のピンクは、ずいぶん花が開いて存在感を放つ。
淡い色の山茶花は、ヒトが薄手のシャツ1枚でふらふら歩いていた10月には、咲きはじめ。
早々に冬の到来を告げていました。
いやぁ、びっくりしたよ!
というか、10月にシャツ1枚で出歩ける夏日があるって方がどちらかというと異常なんだけどね。
11月に入って、赤い花がポツポツと咲きはじめ、
あっ、この街路樹は山茶花だったか!と思って、冬到来
東京地方の山茶花の咲き方は、八重&一重にかかわらず、白色や薄い色から徐々に咲はじめ。
⇒「山茶始開」の頃に赤色が咲く。
って順番なんですが、ほかのエリアはどうなんだろう?
そして、あっという間に、葉っぱの緑を隠すように赤いかたまり状に咲くようになる。
そうそう、このあたりで、遠くから赤い塊が目につくようになって、それにつられてふらふらと寄り道。
そうしているうち、我が目が、山茶花キャッチャーのごとくなり、あっちに山茶花。
こっちに山茶花。
普段、単なる常緑の木かな?
と思っていたのが、「あららっ!あなたは山茶花さったのね!」と認識するのも、このころですね。
あっ!これって山茶花の垣根だった?
と認識するのも今ごろのことです。そういえば。
山茶花と椿の見分けは、散らないとやっぱわからないんだなぁ。
だけど、ご存知のように散ったあとなら、区別は超カンタンです。
・山茶花は、淡い色も赤いのも、地面を花弁でやさしく染める。
・椿は花のカタチのまま散って、地面でもうひと咲き。
…という違いですね。
実は、山茶花も椿も同じツバキ科ツバキ属。
もう兄弟みたいな種の近さなんですが、この散り方の大きな差ってなんでなんでしょうか?
科学的なコトはまーったく知らないのですが、個人的な見方はこう。
・冬の間は、咲いて空気を温めて、散っても地面を温めるのが山茶花。
・椿は、寒風の中スッと咲き春の到来を予告して、散って大地にもう一度咲き、春本番を教えてくれる。
そんな風に眺めております。
◆今日は、2015年11月9日/旧暦9月28日/長月己丑の日
◆日の出6時10分 日の入16時39分/月の出3時35分 月の入15時23分