季節の暦七十二候は「水泉動」に入りました(1月11日~15日)。
今日は、読みの前に、文字の意味を。
・「水泉」=湧きいでる泉という意味。
・それが「動く」。
今まで泉も凍って「止まっていた」ほど寒かったのが、少しだけ気温が上がって緩み、「動く!」ってコトでしょうか。
と考えて改めて眺めてみれば、「水泉動」という文字は、非常に映像的。
そして、力強いイメージを纏ったコトバに思えます。
そこに、読みは「あたたかをふくむ」とほんのり柔らかい。
この対比も面白いなと思うのです。
リアルな季節は、あまり「寒の内」らしくない暖かさが続いていますが、それでも「見えないところで季節は動いているんだなぁ~」と思わせるコトバはいいですね。
少しほっとして、ふつふつと嬉しくもなります。
「水泉動」と聞けば、不思議なくらい白菜の旬が来てます。
家計簿をひっくり返して調べてみたら、決まってこの時期、白菜を1個丸のまま買っています。
しかも、とてもとても安く!
それでは、今年はどうか?とさっそく偵察へ。
巨大な白菜が、1玉200円で売っていて、即座に購入いたしました。
ホクホクと帰宅して、アパートの住人に格安白菜情報を得意になってお伝したら…。
「うーん。うちは2人なんで食べきれないし…」
いやいや、私は一人暮らしですが、こんなのあっという間です。
1ステップ⇒外側を3枚剥いて、油揚げ&生姜の細切りと炒めて醤油味で食す。
2ステップ⇒またも3枚剥いて、柔らかい部分は適当に切り、茎に近い部分はそぎ切り、鶏のひき肉をこれまた生姜のみじん切り&ネギみじん切りで団子にし、スープに仕立てる。
これで、ずいぶんひと玉が小さくなって、今日の晩御飯は、白菜尽くしでちょっと嬉しい。
縦に半分に切って、さらに縦半分に…白菜を干します。
…ってとこで、ああ、あの巨大な姿を撮影しとくべきだったあぁぁぁ…と。
しょうがないから、最後に半分にした方をバラし、ざるに広げ干す…ほうを証拠写真として。
うーん、やっぱ、いろいろ食い散らかしたあとだと、あの200円なのにたんまりある感は表現できません。
これは、小さくなった白菜のほぼ1/2の量。
とにかくこのまま1日干します。
干したら、塩+唐辛子+昆布少々を加え、白菜の塩漬けにGO!
唐辛子を切らしてたんで、今回は昆布と塩のみでの実験という位置づけにしちゃいましたっ!
本当は残った全部を漬け込みたいんですが、容器が小さく&食べるのは私一人なもんでこのぐらいがちょうどいいい。
ちなみに、塩は干す前の白菜の重さの2~3%ぐらいがいいみたい。
これで、あとは、小さい白菜縦半分が残ります。
・ステップ3⇒茎に近い部分をそぎ切り+りんご+フレンチドレッシングでサラダ。
・ステップ4⇒ステップ1の油揚げを豚肉に代えて炒める。
なんてコトで、ほぼ完食。
漬け込んで数日後の白菜漬け⇐ステップ5
いい感じに、水が上がってきました。
というコトで、寒の内は、安い白菜を見つけるたびに、この作業を、3回りぐらい。
3回目の白菜漬けを食べ終わる頃、あたりにはほんのり春の気配が満ちてきます。
それを楽しみにしつつ、七十二候「水泉動」の日々に、今シーズンの1回目です。
◆今日は、2016年1月12日/旧暦12月3日/師走癸巳の日
◆日の出6時51分 日の入16時47分/月の出8時06分 月の入19時13分