今年初めての25日は天神様の初縁日である初天神。けっこうな数の天神社にて「鷽替えの神事」が行われます。/1/25=旧12/16・丙午

毎月25日は天神さまのご縁日。
そして初天神の今日は、カワイイ縁起物が活躍します。

それは、木鷽さんっ!

木鷽さん

鷽(うそ)は、天神さんの使者を務める鳥なんですが、かつて初天神では、この鳥をかたどった木鷽を境内で交換するという行事があった。
木鷽の担うご縁起は、「災厄・凶事をうそにして、幸運に替える」ということ。
境内で、人の手から人の手へとめぐらせるのも、そういう縁起を担くためだったようです。

今は、天満宮の発祥、太宰府天満宮のみでしか行われていないようなのですが、この日「木鷽」を授与する天満宮は全国に多数。
(うーん、となれば近頃の木鷽人気で、鷽替え自体も復活してたりして…いまんとこ調べがついておりませんが。)
ちなみに、その意匠などは、こちらに一部まとめてみましたのでよろしかったら⇒木鷽さんバリエーション

都内の正月初天神行事は、湯島・亀戸・上野五條天神の三社

実は、他の天神さんでも木鷽の授与をされるところはあるのですが、月違いだったり、通年授与だったりするので、本日のみの神事はこの三社かと思う。
(…いや、他にもあるかも?もし知ってる方がいらしたら教えてください)

とにかく、いずれの木鷽さんも、基本を守りつつも、その神社なりの工夫が凝らされていて…とにかくカワイイ。

たとえば、コレは太宰府天満宮の木鷽さん…のミニサイズ。

木鷽前

以前、お土産としていただいた、木鷽のカタチをした御守りバージョンみたいです。

上野五條天神の木鷽さんは、そこはかとなく品がある。

その姿はこんな風です。

五條天神木鷽

神社のサイトを見に行くと「宮司さん自らの手による一刀彫でひとつずつ……」などと書かれていて、それだけでもかなり希少価値。
ちなみに、ココで木鷽を授与いただく際は、巫女さんから、紙袋に入った木鷽が積まれた三方を差し出され「どうぞ、お選びください」といわれ、参拝者が選ぶスタイル。
実は、金の頭の「金鷽」が混ざっていて、それが出れば超ラッキー!
「将来家運が隆盛に赴く吉兆」なんだとか。
もちろん、そうそう当たらないけどね。

そして、授与いただく前にお参りすれば、拝殿にも木鷽さんが祀られていて

拝殿の木鷽さん

実は、私は毎年、三か所から一か所選んで初天神にお参りし、木鷽さんもひとつと決めているのですが、五條天神さんの年でなかったとしても、
私は、この光景だけを見に、立ち寄ったりもしています。

亀戸天神の木鷽は、サイズが10種類ほど。

神社に面した通りのガードレールにも木鷽さん。
ガードレール亀戸天神木鷽

これを眺めつつ、境内へ。

ここの木鷽さんはちょっとルールが他と違って、最初小さいものから買い求め、毎年ひとつずつ大きくしていくんだとか。

亀戸天神の木鷽

でも、私は、小さい方が可愛いと思うんだよな。(←つまり大物にはなれないってことだね・笑)

湯島天神の木鷽は、大胆カワイイデザイン。しかも大小。

こちらも数年前から長蛇の列ができるようになっちゃって…。
早くいかないと、木鷽の授与ならずになっちゃう懸念。

でもな、境内には梅がほころび始める中なんで、まあいいかって気になるのが不思議なところ。
…寒いのは嫌だけど。

で、湯島天神の木鷽さんはこんな風。

湯島天神の木鷽

樹皮を付けたままの枝を使い、先っちょはざっくり削って赤く採色。足元には、梅の神紋が配され、大胆なのにやっぱ可愛いですよね。

そして、袋まで可愛いかったりするんだなぁ~♪♪

湯島天神の木鷽袋

こうして並べちゃうと、やっぱ、ちょっとコレクション欲が湧きますねぇ。

しかし、これは縁起物。

昨年いただいたものは神社にお返しし、新たな木鷽さんを授与いただくのが習い。
けっして集めるモノじゃあないんだなぁ…。

しかも、授与いただけるのは1年に1回のみ(亀戸天神は、1月24日・25日)だし、数も多くありません。
対して、昨今は、木鷽人気がありすぎていただくには行列!

ああ、つまり、毎年ひとつが限度なんだなぁ~!
なんだって、こんなに人気者になっちゃったんでしょうか?(←数年前は、平気で3か所ハシゴしてたんで)

今年の初天神は、どこにお参りにゆきましょうか?
というのが、毎年正月下旬のいちばんの悩み。

◆今日は、2016年1月25日/旧暦12月16日/師走丙午の日
◆日の出6時46分 日の入17時00分/月の出18時18分 月の入7時08分