今日は、「甲子(きのえね)」の日で大黒さんのご縁日。そして今年最初の初甲子です。私は、ご近所の大黒様をお参りに。「小判守」も授与いただきます。/2/12=旧1/5・甲子

今日は、2016年はじめての「甲子(きのえね)」 の日

ご縁日は、シンプルに18日(観音様)とか25日(天神様)の日付、午の日(お稲荷さん)などの干支の日などがありますが、加えて、「六十干支(ろくじっかんし)」で決められているのも。
その代表が、「甲子」の日=大黒様のご縁日です。
そして、今日は、年が明けて最初の甲子の日なので初甲子。
大黒さんをお祀りする寺社では、甲子祭が執り行われます。

ちなみに「六十干支(ろくじっかんし)」は、このブログのタイトルの末尾にある「甲子」「乙丑」…の文字のこと。
詳しくはこちらにまとめましたのでよろしかったら⇒「六十干支(ろくじっかんし)」についてまとめてみました

初甲子は、ご近所上野の大黒天さんをお参りに行きます。

大黒さんは、七福神のおひとりで、私たちにもなじみ深いカミサマです。
が、もとはインドの破壊神で、姿も行いもめっぽう怖い方だったみたい。
それが、日本にいらしたら、あれよあれよと大国主命さんと習合、だれもが知ってる愛嬌ある姿になった。

大黒天の大黒さん

あっ!こちらは、、私はご近所の上野「護国院大黒天」のお庭にいらっしゃる大黒さん。
ホント愛嬌満点ですよねぇ。

日本って、そんな風によその国のものを飲み込んで平和なモノに変えちゃうチカラあるなぁ…。
ってコトで人気者になって、今や、どなたの身近な場所にもいらっしゃる方かとも思う。

初甲子のお参りは、まずは、本堂の中にいらっしゃる大黒さんにご挨拶。

大黒さん

実は、今日は、この後ろに三代将軍家光に贈られたと伝わる大黒天画像も御開帳されています。

そして、上の写真のお庭にいらっしゃる大黒さんもお参りをします。

甲子開運護符を授与いただくのも忘れずに。

通称、小判守と呼ばれる、毎年この日しか授与いただけない貴重な御守りをいただきます。

小判守

紙に文字のすっきりした意匠が、私好み。ご利益は「開運」とまたスキっとしてます。

中には、小判が入っています。裏からならうっすらと…。

小判守裏

この小判はどんなものか?と気になりますが、もちろん中を開けたりはしませんよ(笑)。

「甲子の日」=大黒さんのご縁日の由来を一応。

こちらの由来は、インドのカミサマだった大黒神そのものというより、習合した大国主命さんによります。
出処は、『古事記』の有名なエピソード。
大国主命さんが、罠にかけられ、燃え盛る野原で逃げ場を失っているとき、鼠(=子)が逃げ道を教え救ってくれたというお話から、「子(ねずみ)」の日を縁日にしたというわけみたいです。
そして「子」は「十二支」の1番目なので、「十干(じっかん)」の一番目「甲」を組み合わせた…のかな?

ちなみに、「甲子の日」は60日に1回の頻度で巡る縁日なので、けっこう希少でもあります。

上野桜木にある浄名院の大黒さんにもご挨拶。

「護国院大黒天」から、八万四千体地蔵 (はちまんよんせんたいじぞう)で有名な「浄名院」は徒歩5分ぐらいの距離。
ここにも、夥しい数のお地蔵さまといっしょにカワイイ大黒さんがいらっしゃいます。

大黒さん

実は、いままでお会いした中で、この方がいちばん好きな大黒さん。

あと、大きくてすごいっ!と見上げる、神田明神の大黒さんとか、黒字に金の模様がおしゃれな浅草寺の大黒さんも、いつも馴染みの方々です。

みなさんのご近所にも、おそらくおひとりぐらいは大黒様がいらっしゃるかと。
よーく探して、甲子の日の今日は、境内を覗いてみてください。
案外、新しい発見があるかもよ?

◆今日は、2016年2月12日/旧暦1月5日/睦月甲子の日
◆日の出6時32分 日の入17時19分/月の出8時45分 月の入21時26分