白という色の派手さを思う…春。
…って、それは、やっぱり白木蓮と。
こぶし。
そして、雪柳のせいだと思う。
…って、盛りの頃の写真を並べてみましたが、ちょっと残念なのは、春の白花たちは、咲く時期が微妙に違うんだよねぇ。
最初、白木蓮がソメイヨシノ開花の露払いのように咲く。
⇒桜と同時ぐらいにこぶし。
⇒あとを追うように雪柳が咲く。
っていうのが、ここ数年の観察結果。
今年は、すべての花の開花が、やけに早く、白木蓮も例外ではなかったので少し慌てましたが、けっきょく例年通りだったみたいです。
白木蓮&こぶしの並木は、春の贅沢のひとつ。
根津権現さんと日大医学部の間を縫って通る道は、白木蓮とこぶしの並木で、実は、ここにも1本。
私の標本木たる白木蓮がいる。
って言っても、これもソメイヨシノの開花の目安にしてるんだけどねぇ。
3月上旬から観察し始め…。
3月17日はこんな感じに、もうほぼ満開。
白い鳥が、たくさん止まっているようにも見えて、こうなったら、ソメイヨシノの開花が数日後に迫った合図。
で、ちゃんと、3月21日に東京は開花宣言いたしました。
すごいっ!
実は、同じ並木の中には、3月10日にもう満開のもあって、ソメイヨシノの開花を誘ってくれるのは、その中の2本だけなんですよね。
日当たりとか、風あたりとかいろいろ環境条件があるんでしょうね。
そして、今ごろは散り始め。
しかし、この日々の白木蓮も、好きなんですよね。
白い鳥たちが、一羽、また一羽と旅立ってゆくような…風情かな。
やがて、桜花見の絶頂期の前に潔く花が散り、バトンを受け取ったかのように、同じ並木にこぶしがちゃっかり咲き始めます。
こぶしと白木蓮の見分け方って知ってます?
1.まずは、花の開花の微妙な違いってのがありますよね。
白木蓮=3月中旬 こぶしはそこから10日ぐらい遅い感じですか。
2.花弁の厚みも違います。
白木蓮は、厚手で、花の開き方もやや控えめ。こぶしは、薄手で、パッとおおらかに全開する。
3.花弁の数も違う。
白木蓮は、9枚 、こぶしは6枚。
4.花の付け根の様子が違う。
これが、わたしのいちばん好きな違いで、こぶしの花の付け根をよーく見ると…。
いちいち、花の付け根に葉っぱを持つってことですね。
これこれ、なんかこの感じが、こぶしをキュートに、そして余計なモノをもたない白木蓮を気高い雰囲気に演出しているかのように思えるんですよねぇ。
さて、桜を見上げるように咲く白い桜…雪柳の様子は?
こちらも、白木蓮を追うようにポツポツと咲き始めるものの…。
ソメイヨシノの開花までは、一輪咲いては、休み、しばらくたってまた一輪というぐあいにのんびりと咲き。
どうも、ひそかにソメイヨシノの満開の日々を待ってる気がする。
桜は、見てみてきれいでしょ!と下向いて咲き。
雪柳も負けじと、「私もきれいだとおもわない?」とでもいうかのように、上向いて咲く。
その姿は、よくよく見れば、小さくても桜みたい。
しかし、小さく白い桜の方は、ソメイヨシノが散った後に迫力を増すんですよねぇ。
その様子は、また後日このブログでご紹介しようかなぁと思ってます。
って感じで、白い花を愛でるのは、春の贅沢のひとつ。
桜の花見に浮かれて、見過ごしてしまうのはもったいないですよ。
◆今日は、2016年3月27日/旧暦2月19日/如月戊申の日
◆日の出5時35分 日の入17時59分/月の出21時20分 月の入7時36分